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カナダ商業施設投資 Vol.2

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルと投資談議に花を咲かせる、この企画。12月のゲストは、『エルローゼンバーグコンサルタント社』のグローバルマネージャー、和田江美子さん。

内藤さん&和田さん4

カナダの商業施設投資をテーマに話を進めているが、今回は、注目のエリア、アルバータ州とサスカチュワン州について解説しよう。

カナダで最も成長している、
アルバータ州とは?

内藤 和田さんが、カナダの商業施設投資の有望エリアとして挙げた、アルバータ州とサスカチュワン州ですが、具体的にはどういったエリアなのでしょうか?

和田 アルバータ州は、バンクーバーがあるカナダ西岸のブリティッシュコロンビア州の東隣にあり、さらに内陸部にあるのがサスカチュワン州です。両州とも、日本人からすると知名度は低いかもしれませんが非常に高いポテンシャルを秘めていて、不動産投資の対象エリアとして申し分ありません。

例えば、アルバータ州の首都、エドモントンは、オイルサンドや鉱物資源産業の主要な供給基地として知られ、GDP成長率は過去20年にわたり年率3.1%とカナダ国内においてトップクラス。平均所得も国内で最も高く、昨年における州全体の人口増加率は3.4%と、カナダ全体の増加率1.2%に比べても、高い水準を誇っています。

高給を求めて多くの人がエドモントンに渡ってきている状況で、政府はアルバータ州の人口が、2014年の420万人から、2035年には650万人になると予測するほどです。隣のサスカチュワン州も同様で、豊かな資源を背景に大きく成長を遂げていて、州の建設業が予定通りに進めば、その間、製造業の安定成長が見込まれ、2016年の経済は1.7%成長すると言われています。

内藤忍

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