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ロシア不動産投資 Vol.3

内藤 資材の調達や施工管理に苦労はしていませんか?

池田 ウラジオストクには日本の大手建材会社の現地法人があり、日本の建材はそこから調達し、現地の建材は現地の会社から買い付けています。施工管理は日本人の技術者に駐在してもらっています。当初は、まったく異なるやり方にロシアの職人も不満があったようですが、結局は日本式のほうが稼げると理解し始め、いまではノウハウを学びたいという声も増えました。

内藤 新たなビジネスモデルを持ちこみ、成果を得られたという点は、お見事としかいえません。では、現在もリフォーム事業を中心に展開しているわけですね。

池田 販売チャネルは3つあり、ひとつはいま申し上げた、富裕層向けの新築マンションの内装工事、ふたつ目は、自社で1000万円以下の新築マンションの一室を買い、内装工事のうえロシア人に転売するというビジネスです。今月には第1号が完成して、反響を確かめたいと考えています。

両名笑顔 

内藤 それはとても面白い取り組みですね。

池田 70㎡ほどのサイズで、1500~1600万円で販売する予定です。ロシア人家庭は共働きがほとんどで、平均的な世帯収入はおよそ400万円。こういった中流家庭をターゲットにしています。

内藤 ローカル向けに販売するということですが、投資金額も小さいことから、日本人向けに投資用物件として販売できるのではないでしょうか。

池田 物件管理はウラジオストク最大の不動産会社に任せていますが、テナント付けや管理に問題がないようでしたら、検討したいですね。現時点では、日本人がロシア人に家を貸すというモデルもあまり見られませんから。

内藤 そして、気になるのは第3のビジネスです。日本人投資家向けの不動産物件を扱っているようですが。

池田 その通りです。これは、自社でマンションを購入して、商社の駐在員や領事館で働く職員の賃貸契約を取り付け、オーナーチェンジ物件として販売するビジネスモデルです。

ーーーウラジオストクの新築マンションを対象に、リフォーム事業を展開するロゴスホーム。新たに、日本人向けに投資用物件の販売も始めたという。次回は、このビジネスについて掘り下げ、2月の対談を締めくくろう。


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内藤 忍(ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事
東京大学経済学部、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)。

大学卒業後、住友信託銀行に入社。
1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。
その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。
2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、雑誌、ネットでの連載コラムを担当。主な著書にシリーズ10万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ。「60歳までに1億円つくる術」「「好き」を極める仕事術」「丸の内朝大学マネーの教科書」「究極の海外不動産投資」など多数。最新刊は1月末に出版した「飲めて殖やせる 究極のワイン投資」。


池田雄一(いけだ・ゆういち)

株式会社ロゴスホーム代表取締役
ハウスメーカー勤務を経て、2003年6月に北海道帯広市に同社を設立。戸建て住宅の新築、リフォーム、不動産事業を手がけ、現在は、道内に14店舗を構えるまでに成長。売上高50億円、従業員数170人。2014年からはロシアでのインフィル住宅施工事業、2015年からはフィリピンでの設計業務事業も始めている。

株式会社ロゴスホーム http://www.logoshome.jp/

内藤忍

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