資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルを招き、旬のトピックについて語り合う、本企画。5月は日本不動産イニシアティブ株式会社の澁谷賢一代表取締役をゲストに、「都内中古ワンルームマンション」について対談を行うことに――。
マイナス金利は
不動産投資にとって追い風
内藤 本日はよろしくお願いします。澁谷さんは公認会計士・税理士でもあり、単に投資用物件を販売するだけではなく、ファイナンスのアドバイスも手がけるなど、多くの事業者とは異なるアプローチで資産家をフォローしているようですね。
澁谷 本日はお招きいただきありがとうございます。私は2010年に公認会計士試験に合格し、その後、資産運用事業を展開する株式会社ブリッジ・シーの立ち上げに参画しました。同年9月からは、大手保険会社のライフコンサルティングシステムの開発案件にアドバイザーとして従事し、2012年からはグループ会社の不動産開発事業にも携わり、過去3件の開発売上合計は約35億円にのぼります。
内藤 相当な規模ですね。こういった経験が、日本不動産イニシアティブの設立につながったわけですね。
澁谷 おっしゃるとおりです。その後も、投資家の資産運用業務で約100億円の投資を実施、投資案件の発掘からデュー・ディリジェンス、ファイナンシング、契約交渉、クロージングまで一連の業務を担当しました。徐々に不動産への関わりも増えていき、2013年に個人顧客向け不動産会社として弊社を立ち上げ、現在はこれに加えて、ブリッジ・シー国内法人の代表と税理士事務所の代表、そして昨年買収した超高級マンション『ドムス』シリーズを展開し、マンション・商業ビル・メディカルモールの建物管理やメンテナンス事業を行うドムスグループの代表を務めています。今年6月からはハワイで飲食事業も展開する予定です。