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レアコインの世界 4/4

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルをお招きして、資産運用にまつわる旬のトピックを取り上げる、本連載。今月は株式会社ユニバーサルコインズの西村直樹代表取締役と「レアコイン」をテーマに対談を繰り広げているが、最後に、資産運用としてのメリットをまとめよう。(1/4から読む)ーーー

投資要素だけではない
レアコインが持つ魅力とは?

内藤 価値が下がりにくく、むしろ上昇が期待できるという点から、レアコインは資産運用にも向いていると思います。

西村 イギリスの不動産総合コンサルタントのナイトフランク社が発表する高額投資番付によると、アンティークコイン全体の伸びは、過去10年間(2002年~2012年)でプラス248%。リーマンショック時にもその価値を下げることはありませんでした。保管に関する費用はかからず、税金もかかりません。海外のコインであれば海外資産とみなれますから、資産分散の観点でも効果が期待できます。

内藤 為替に左右されますが、希少性が高く、世界中の富裕層が保有する資産ですから、値崩れリスクも抑えられる可能性は高いでしょうね。それに、何千年も前から、人間はキラキラと美しいモノに目がなく、レアコインはそういった本能を脈々と受け継いでいて、いきなり全世界の人が興味を失うこともありません。

西村 オカルトではありませんが、希少なコインって香りが良いのです(笑)。理論も何もなく、人を引きつけるというか…。そんな魅力があります。2600年間で人間が作ってきた歴史も証明しています。
実際のところ、価格上昇率は年平均120~125%といわれていて、100万円以上するコインであれば、150%を超すモノも多数存在します。そういった点で、レアコインは投資商材として活用することができます。また、希少性の高さや値崩れのしにくさから、資産保全にも有効であることがわかります。

内藤 その通りですね。資産をレアコインに移しておくことで、運用や保全に役立つだけではなく、相続時は時価ではなく、相続評価額で評価されますから、場合によっては節税に役立つ可能性もあります。

内藤忍

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