資産デザイン研究所の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルを招いて、投資談議に花を咲かせる、この企画。初回は、カンボジアで金融・不動産コンサルティングを行う、アンナキャムパートナーズ株式会社のCEO、荒木杏奈氏をお招きしてカンボジアの不動産投資の魅力について対談。第2回目は、制度面から見るメリットについて話が広がった。
プノンペンは不動産投資の最有力エリア
内藤 私が購入したコンドミニアムは、首都・プノンペンにある物件ですが、新興国の不動産投資のエリアとして最有力のエリアのひとつですよね。
荒木 いまのカンボジアは農業国から工業国への移行期で、プノンペン近郊に工場の進出が加速しています。そういった点でも、もっとも発展していくエリアといえるでしょう。プノンペン市内には6月にイオンモールもオープンし、ますます華やかになっています。


内藤 町並みもキレイですね。フランス領だったこともあり、都心部は洗練されています。カフェやレストランも多く、料理も日本人の口に合うものがふんだんにあり、食のレベルの高さには驚きました。おまけに、たくさんのレクサスが走っている。富裕層がたくさんいることが伺えました。
荒木 最近は、レクサス渋滞が起きるほど。ローカルの富裕層に人気があるようです。彼らのほとんどは、現在のフン・セン首相の元でビジネスを始めて成功しています。多くは政府関連と言えると思います。
制度面から見るカンボジア不動産投資のメリット
内藤 経済面から見て、カンボジアは魅力的な投資エリアです。それだけではなく、制度面でもメリットがありますよね。
荒木 内藤さんはすでに不動産を購入しているからご存じですが、ここでおさらいしましょう。まず、カンボジアには金融機関の送金規制がありませんから、資金の出し入れが自由です。これが例えばベトナムだと、入金はできるのですが、自由に出すことができません。ちなみにシンガポールも送金規制はありませんが、不動産投資の観点からすると物件価格がとても高く、運営コストがかかるのが難点です。
内藤 新興国の中ではカンボジア以外にも日本人向けの投資物件がたくさんありますが、規制がある国も多くあります。その点、カンボジアは、外国人投資家に対して投資がしやすい環境を整えています。
荒木 不動産の所有についても決まりがあります。資本主義国家なので個人のよる不動産の所有権制度は確立されていますが、土地に関しては外国人、外国資本法人の所有は禁じられています。ですが、建物の2階以上に関してはその規制外なので、日本人も購入できるということです。
また、カンボジアの税制度においては、現状でキャピタルゲイン課税がありません。さらに個人に関する確定申告制度もなく、カンボジアに納税義務が生じないということです。
内藤 そうは言っても、日本の居住者は、海外で得た利益に関しても国内で確定申告しなければなりません。無税という訳ではありませんから、その点は間違えないように(笑)。
荒木氏と内藤氏が厳選する、カンボジアの不動産に関する情報はこちらから
http://investment-cambodia.asia/campaign/collaboration/
ーーー次回は、現地の不動産投資事情について、生の情報をお伝えしよう。
カンボジア不動産投資 vol.1
カンボジア不動産投資 vol.2
カンボジア不動産投資 vol.3
カンボジア不動産投資 vol.4
内藤 忍(ないとう しのぶ)
株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事
東京大学経済学部、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)。
大学卒業後、住友信託銀行に入社。
1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。
その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。
2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。
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早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、雑誌、ネットでの連載コラムを担当。主な著書にシリーズ10万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ。「60歳までに1億円つくる術」「「好き」を極める仕事術」「丸の内朝大学マネーの教科書」など多数。最新刊は「究極の海外不動産投資」(幻冬舎)
荒木杏奈(あらき あんな)
1984年生まれ 東京都出身大手ネット広告代理店(株)セプテーニ入社。その後SBIマーケティング(株)経て、2012年10月より現地不動産会社に勤務。2013年12月から、アンナキャムパートナーズ株式会社のCEOとなる。カンボジアブログも書いております。
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【“カンボジアンナ” のプノンペン女社長日記】http://cambodianna.blogspot.com/
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