資産デザイン研究所の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルを招いて、投資談議に花を咲かせる、この企画。初回は、カンボジアで金融・不動産コンサルティングを行う、アンナキャムパートナーズ株式会社のCEO、荒木杏奈氏をお招きして、カンボジアの不動産投資の魅力について対談。今回は、これからのカンボジア不動産投資について。すでに遅いのか、それともまだ可能性はあるのか? ご自身で判断していただきたい。
カンボジア不動産投資のこれから
内藤 堅調な経済成長を受け、不動産投資への注目が高まるカンボジアですが、今後はどうなっていくのでしょう。
荒木 高いインカムゲインと今後の経済成長の恩恵を受けてキャピタルゲインも期待できることから、ますます活況になると考えています。今年9月にはアジア・アトランティック・エアラインズにより東京/成田~プノンペン線も就航する予定で、両国の距離はグッと縮まります。日本人投資家も増えるでしょうね。
内藤 日本企業の不動産業界への進出も加速しているようですね。
荒木 ゼファー社は2006年から現地合弁で経済特区に工業団地を運営、スターツ社も2011年から仲介事業を開始、今後はホテルを建築予定です。タマホーム社は、2013年からサービスアパートメント、2014年5月からはビジネスホテルを開業しました。東横イン社も22階建て304室のホテルを現地合弁で建設していて、11月に完成予定。レーサム社は2014年から市内中心部にレジデンシャルを開発しています。不動産ファンド系も進出予定です。
内藤 先ほどもいいましたが、日本経済は低成長が続き、都心などの例外を除き、人口減少が続いています。ところが、カンボジアではラグジュアリーな物件がかなり割安で手に入ります。資産すべてをカンボジアの不動産に投じるのはリスキーですが、資産の一部を新興国不動産に投資するのは検討すべきだと思います。私は、これまでカンボジアで3回スタディツアーを開催しましたが、多くの参加者がカンボジア投資の魅力を理解し、物件を購入しました。ツアーの最終日には購入希望者が多すぎて、デベロッパーの会議室で、じゃんけん大会をやって決めたこともあるほどです(笑)。
内藤 お陰さまで、徐々にカンボジアの不動産の良さを理解していただいていると肌で感じています。スタディ・ツアーに行ってから買おうとすると、争奪戦になるから、その前にお越しになる方もいますよ。