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ワイン投資 vol.1

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルを招いて、投資談議に花を咲かせる、この企画。第2弾は、英国最古のワイン&スピリッツ商、ベリー・ブラザーズ&ラッドの日本支店ジェネラル・マネージャー、福田恵夫氏をお迎えし、ワイン投資について対談を行うことに。その魅力とは?

内藤忍 マネーカフェ ワイン投資 

ワイン投資のパイオニア

内藤 ベリー・ブラザーズ&ラッド(BB&R)は英国最古のワイン&スピリッツ商ですね。福田さんはジェネラル・マネージャーを務めてらっしゃるということで。私も毎月、BB&Rさんとワイン投資セミナーを開催していますが、とてもお世話になっています。

福田 いえいえ、こちらこそ。当社は1698年に設立した、創業310年以上の老舗。それ以来、ロンドンはセント・ジェームス宮殿に向かう、セント・ジェームス・ストリート3番地にショップとセラーを構え、生産者を招いた食事会やワインテイスティングも開催しています。英国王室とのつながりも深く、初めて英国王室にワインをお届けしたのは、ジョージ3世時代で、それはいまにも続くほど。1907年にはエドワード7世時代には王室御用達の指定を賜り、現在はエリザベス女王陛下とチャールズ皇太子殿下からそれぞれ御用達指定を受けています。

ただし老舗という立場に胡坐をかくのではなく、革新的であることも特徴です。1994年には初のオンラインショップを開設し、イギリスの代表的なワインサイトとして認められています。過去8年間の間に、栄誉あるインターナショナル・ワイン・チャレンジのウェブサイト・オブ・ザ・イヤーを7回受賞しました。

内藤忍 ワイン投資 対談1

内藤 それは華やかな歴史ですね。福田さんご自身もワインの世界でご活躍なさってきたのでしょうか。

福田 いえいえ、私はこれまで、ニッカウヰスキー(現アサヒビール)やIDV JAPAN、IDV UK(英国)で、ボンベイ・サファイアやスミノフといったブランドのマーケティングに携わってきました。2000年から10年間はバカルディジャパンの代表取締役も務め、ここではラム酒ブランド「バカルディ」を中心にセールスを展開。そういった経験を買われ、今年6月からはベリー・ブラザーズ&ラッド日本支店のジェネラル・マネージャーを任されています。

日本では2008年からビジネスを展開していますが、当社の最大の魅力は、世界最大のファインワインの仕入れ元のひとつだということ。管理も徹底していて、定温管理された英国ハンプシャーの倉庫で保管することで、良好な状態を保ちながらワインが熟成しますから、それが価値の向上にひと役買っているわけです。というのも、ワインは同じ年代・銘柄であっても、保管状態で価値に違いが生まれます。雑に扱われたものと大切に保管したものでは10年後の価値が何倍も違うというのが当たり前の世界ですから。

内藤忍

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