資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルを招いて、投資談議に花を咲かせる、この企画。第3弾は、都内の中古ワンルームマンション投資で日本トップ企業として名を馳せる、日本財託の重吉勉社長をお迎えして、国内不動産投資の魅力や、効果的な手法について、語り合うことに――。
入居率98.98%という、驚異の水準を実現
内藤 日本財託さんは、今年で創業25年目。都内に特化した中古ワンルームマンション投資のパイオニアとして知られています。
重吉 当グループでは、不動産の売買・仲介、および賃貸管理・建物管理・賃貸仲介をさせていただいています。なかでも、東京の中古ワンルームマンションをお客様に紹介し、その賃貸管理料をいただくのがメインの業務。最大の強みは入居率で、お陰さまでこの1年間は98%以上を維持し、なかでも8月は業界的に入居率が下がりがちなのですが、98.89%という水準を実現することができました。
内藤 これは極めて高いレベルですね。国内の賃貸物件の平均空室率は20%台で、東京でも約10%。それと比較すると、日本財託さんは1%台ですから、圧倒的に低いというわけです。
また、面白いと思ったのは、こういった情報をホームページでも公開していること。算出の根拠も開示して、毎月データを見せています。仮に数字が下がると投資家は不安を覚えて及び腰になりますから、数字を高めていくということは、会社にとってのモチベーションになっているのではないでしょうか。粗悪な物件を売って空室率を高めると、みずからのクビを絞めてしまうことになりますし。そうならないためにも、クオリティのコントロールや、物件の目利きにはこだわっているんですよね。
重吉 もちろんです。8月末現在で、当社のオーナー様は5279人、マンション管理戸数は1万3347戸になりました。1人2~3戸をお持ちということになりますが、それは信頼いただいた結果であり、だからこそリピーターとしてもご購入いただけたのだと思います。なかには、一度に複数を買われる方もいらっしゃいますが、いずれにしろ高く評価いただいてのことだと嬉しく感じています。
内藤 私が重吉社長にはじめてお会いしたのは今年の頭ころ。共通の知人がきっかけでしたが、それからオフィス拝見したりセミナーを開催したりするうちに、とてもよく考えられたビジネスモデルだと思い知らされました。入居率の開示もそうですし、都心23区で駅から徒歩圏内の吟味したエリア、新築ではなく中古、さらにファミリーでもなくワンルームなど、すべての戦略に理由があり、すべてが入居率の高さにつながっています。業績も伸び続けていて、1戸買った人が2戸~3戸と買い、ほかの方も紹介しているというから驚きです。そういった点で、とても信頼できる会社だと思います。
重吉 ありがとうございます。私どものお客様は30代~40代のサラリーマンが多く、男性が8割です。最初はご主人が買い、2戸目は奥様というケースも多く見受けられます。
経営者や起業家といった方が、収益の柱を複線化するため、法人として買われることも。
いずれにしろ、ワンルームマンション投資を通じて実現していただきたいのは、経済的自由なのです。
ーーー東京に特化した中古ワンルームマンション投資のパイオニアともいえる、日本財託。管理物件の入居率は約98%と、ほかにはない水準が強みだとも。次回は、重吉社長が強調する“経済的自由”を手に入れるプロセスに迫る。
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内藤 忍(ないとう しのぶ)
株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事
東京大学経済学部、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)。
大学卒業後、住友信託銀行に入社。
1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。
その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。
2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。
毎週発行する資産デザイン研究所メールは、購読者約12,000名と個人投資家の強い支持を受けている
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早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、雑誌、ネットでの連載コラムを担当。主な著書にシリーズ10万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ。「60歳までに1億円つくる術」「「好き」を極める仕事術」「丸の内朝大学マネーの教科書」など多数。最新刊は「究極の海外不動産投資」(幻冬舎)
重吉勉(しげよし・つとむ)
株式会社日本財託代表取締役
株式会社日本財託管理サービス代表取締役
1962年、石川県生まれ。早稲田大学社会科学部中退。1990年に株式会社日本財託を設立するが、間もなくバブル景気が崩壊。それまで羽振りの良かった不動産会社が次々と倒産するなか、「生き残るには地道な固定収入が大切だ」と気づき、「不動産業の原点は管理業だ」と確認。中古ワンルームの仕入れ、販売、その後の賃貸管理に業務を特化して現在にいたる。
30年間の不動産管理業務を通じ、失敗した人を多く見たこと、また、自分自身の苦い経験などから、「失敗しないための不動産投資法」などのセミナー活動も積極的に展開。「出逢った人のご縁を大切に、まめまめしく働き、お客様と一生涯のお付き合いを築き、安心と信頼の輪を広げます。」を経営理念とし、東京都でもっとも信頼される不動産管理会社を目指している。