資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルを招いて、投資談議に花を咲かせる、この企画。第4弾では、シンガポールやマレーシア、フィリピンにおける不動産投資をサポートする、フォーランド リアルティネットワーク ジャパンの中尾孝久社長と、フィリピン不動産投資について対談。その魅力とは?
経済発展目覚しい、魅力ある国
内藤 私がフォーランド リアルティネットワーク ジャパンさんと知り合ってから約1年半。これまでは、マレーシアが中心でしたが、最近はフィリピン不動産に関するセミナーで講師を務めたり、スタディ・ツアーも行っています。
中尾 そうですね。以前から、シンガポールやマレーシアでの不動産の購入、投資、移住の相談、もしくはビジネスサポートを手がけていましたが、約1年前からフィリピンの不動産仲介も事業に加わりました。
内藤 今回は、そんなフィリピンの不動産投資に焦点を当てたいのですが、そもそもフィリピンとはどういう国なのでしょう。日本人の間では、一般的に「政情が不安定」「貧しい」というイメージもあるようですが……。
中尾 それは、あくまで過去の話。1960年代から80年代にかけては、フェルディナンド・マルコス大統領による独裁政権下で汚職や不正が蔓延し、政治的な混乱や経済の停滞を経験しましたが、マルコス政権崩壊後は徐々に改革が進み、環境は改善。現在は、国民の圧倒的な支持を得て2010年に誕生したベニグノ・アキノ3世大統領の下、汚職や不正の撲滅、外国からの積極的な投資誘致が進行しています。
内藤 東京からだと飛行機で約4時間半という近距離にあり、東南アジアの中心ともいえる場所に位置。7000以上の島々で構成され、国土面積は日本の約8割程度、首都マニラがあるルソン島や、ビーチリゾートとして有名なセブ島など、日本人にとっても親しみがある国です。気候は温暖で日本人の長期滞在者は1万人以上、アジア有数の親日国家としても知られています。さらに、人口は約1億人で、年6~7%の経済成長、1人あたりのGDPも2600ドルと、発展目覚しいのも特徴。消費社会が到来したという感じで、私も実際に行ってみて、成長のエネルギーを目の当たりにしました。