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The Style Concierge

タイの不動産投資 vol.1

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、各界のプロフェッショナルと投資談議に花を咲かせる、この企画。

第5弾は、欧米やアジアにおける海外不動産の売買をサポートする、ステイジアキャピタルジャパンより、ジェネラル・マネジャーの吉岡憲史氏をお招きして、タイの不動産投資事情をテーマに語り合う。いまや、タイ不動産の狙い目はバンコクではない!?

今回はエンリッチ編集部のオフィスよりお届けします。
今回はエンリッチ編集部のオフィスよりお届けします。

 
ASEAN統合を控え、アジアの中心的立場に!

内藤 ステイジアキャピタルさんは、アメリカやイギリス、さらには中国、シンガポール、タイなど8カ国12都市で不動産の売買および賃貸仲介、投資コンサルティング、市場調査などを提供する不動産ソリューションカンパニー。私は2014年の夏からご縁があり、セミナーでご一緒させていただいています。

吉岡 こちらこそ、お世話になっています。弊社は代表の奥村尚樹が2002年12月に中国で「ベターハウス」を起業し、当初は中国不動産を扱っていましたが、07年10月には「舞台はアジアへ(Stage To Asia)」という意味を込めて、「Stasia Capital」に社名を変更、アジアを舞台にグローバルな投資関連ビジネスを展開しています。日本のみならず各国にも拠点を構え、お客様をサポートしていますが、私は主に日本人投資家へのコンサルティングを担当しています。

内藤 さて、今回はタイの不動産投資についてお聞きしたいと思います。そもそもタイといえば「微笑みの国」として知られ、クーデターなどはあるものの穏健な国家。親日国としても有名です。日本人にも安定した人気がありますね。

吉岡 弊社では2013年春頃からタイに進出し、2014年4月にはアパマンショップさんと合弁で現地法人を設立、タイ不動産の投資コンサルおよび管理業務を行っています。経済成長も著しく、日本人の海外不動産投資の対象エリアとしても有望ですよ。

内藤 ロケーション、経済成長といった観点からも魅力的だと思います。タイの1人あたりのGDPは約5000米ドルで、これはマレーシアの半分、フィリピンのおよそ2倍の規模。ASEAN(東南アジア経済連合)各国のなかでも、シンガポール(約4万6000ドル)、ブルネイ(約3万ドル)、マレーシア(約1万ドル)に次いで、4位になります。

エンリッチ マネーカフェ タイの不動産
吉岡 ASEANでは2015年まで経済統合し、関税の撤廃のほか、ヒト、モノ、カネの流れを自由化する計画が進められていて、これにより世界最大の経済共同体が誕生します。域内の人口規模は2015年に6億4000万人に到達し、これはEU加盟27カ国の5億3000万人、北米自由貿易協定の4億5000万人を軽く上回るボリューム。

そういったなか、タイは立地的に東南アジアの中心ですから、今後は玄関口として、これまで以上に重視されるようになるでしょうね。周辺国からの人口流入もこれまで以上に進むと思われます。


内藤 そういった経済規模の拡大が予測できるタイですが、不動産投資でイメージするのはバンコク。なかでもスクンビッドには日本人駐在員やその家族が暮らすジャパニーズタウンがあり、日本でいうなら外国人が多い六本木や赤坂のような場所。ここで分譲マンションやサービスアパートメントを区分所有し、賃貸収入を得るといった投資機会がありますね。

吉岡 おっしゃる通りです。ですが、バンコクの不動産市場には世界中の投資マネーが集中し、中心エリアの物件価格は専有坪当たり250万円を超えるなど、日本だと都心の新築マンションと変わらない水準まで上昇しています。

内藤 かなり価格が上がっているということですね。一方で、近年はビーチリゾートとしても有名なパタヤの開発も進んでいるとか。さらにステイジアキャピタルさんでは、まだ日本人投資家に馴染みのない、新たなエリアに注目していますよね。

吉岡 はい。それが「シラチャ」です。

ーーーASEANの中心地として、さらなる成長が期待されるタイ。海外不動産の対象としても魅力的だが、なかでも「シラチャ」が面白いという。とはいえ、どういったエリアで、なぜお勧めなのか。次回は、その理由について探っていこう。


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内藤 忍(ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事
東京大学経済学部、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)。

大学卒業後、住友信託銀行に入社。
1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。
その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。
2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、雑誌、ネットでの連載コラムを担当。主な著書にシリーズ10万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ。「60歳までに1億円つくる術」「「好き」を極める仕事術」「丸の内朝大学マネーの教科書」など多数。最新刊は「究極の海外不動産投資」(幻冬舎)


吉岡憲史(よしおか・けんじ))

ステイジアキャピタルジャパン株式会社 ジェネラル・マネジャー
青山学院大学卒業、英国ラフバラ大学大学院修了。
株式会社新潟総合テレビ、株式会社クリード、クリード不動産投資顧問株式会社(出向)、APN株式会社取締役、APH株式会社代表取締役などを経て、2013年より現職。賃貸情報サイト「家賃5万以下ドットコム」の発案者。
ステイジアキャピタルホールディングリミテッド

内藤忍

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