ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

【11】インデックス運用:ファンドを選ぶ基準とは?

ファンドの残高とその推移についてもチェックしておきましょう、理想は毎月緩やかにファンドの残高が増えているような商品です。残高の増減が激しいファンドは運用資金が安定しないため売買が頻繁になり、それに伴いコストがかかったり、思うような運用ができない可能性が高くなるからです。

代表的な商品としては、「SMTシリーズ」(三井住友トラスト・アセットマネジメント)や、「eMAXISシリーズ(三菱UFJ国際投信)」といった、大手信託銀行系列の運用会社が運用するインデックスファンドシリーズがあります。

何からはじめて良いかわからないという投資初心者の方は、上記のファンドを検索して調べてみてください。大手のネット証券であれば、取り扱いを行っています。

あるいは、現在は長期運用を前提に税制が優遇される「iDeCo」や「NISA」「つみたてNISA」といった制度も用意されていて、証券会社や銀行に専用の口座を開くと始めることができます。

これら制度では、インデックスファンドも数多く用意されていますが、集客という目的も含めて低コストの商品がたくさんあります。かつ、運用で得た利益は非課税、「iDeCo」であれば毎月の拠出金、受取時にも税制メリットがあり、いいことづくめです。制度もうまく活用しながら長期でインデックス運用ができますから、こういった選択肢を検討しても悪くありません。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

連載コラム

内藤忍

Return Top