他方、不動産の現物に投資をする場合は、インデックス投資はできませんから、個別の物件への集中投資になります。しかし、その場合でもエリアの分散をして、物件を集中させないようにするのが基本だと私は考えています。
実際のところ海外不動産であれば、アメリカ、マレーシア、タイ、フィリピン、カンボジアといった複数の国に分散し、国内も物件の所在地を分けるように心がけています。
しかしながら、分散投資にはデメリットもあります。複数のアセットを持ちますから管理の手間がかかり、手数料などのコストアップしてしまう点です。金融資産ではあまり問題ありませんが、実物資産の場合はまとめて投資をした方が効率的で管理コストも下がります。
集中と分散、それぞれにメリット・デメリットがある訳ですが、2つの投資スタイルのバランスを取ることで、ベストな資産の配分方法が見えてくるのではないでしょうか。資産運用とは、どこまでも奥深い世界です。