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【15】資産運用:集中投資or分散投資、どちらが良い?

他方、不動産の現物に投資をする場合は、インデックス投資はできませんから、個別の物件への集中投資になります。しかし、その場合でもエリアの分散をして、物件を集中させないようにするのが基本だと私は考えています。

実際のところ海外不動産であれば、アメリカ、マレーシア、タイ、フィリピン、カンボジアといった複数の国に分散し、国内も物件の所在地を分けるように心がけています。

しかしながら、分散投資にはデメリットもあります。複数のアセットを持ちますから管理の手間がかかり、手数料などのコストアップしてしまう点です。金融資産ではあまり問題ありませんが、実物資産の場合はまとめて投資をした方が効率的で管理コストも下がります。

集中と分散、それぞれにメリット・デメリットがある訳ですが、2つの投資スタイルのバランスを取ることで、ベストな資産の配分方法が見えてくるのではないでしょうか。資産運用とは、どこまでも奥深い世界です。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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