ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

【23】海外不動産で借入を使った投資は可能か?

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、資産形成にまつわる悩みや質問に答える、本シリーズ。今回は「借入を使った不動産投資は可能か」という質問です。国内不動産では一般的な話ですが、どうなのでしょうか。内藤さんが答えます。ーーー

海外不動産で借入を使った投資は可能か?

Q(質問者):海外不動産に興味があります。国内不動産は借入を活用できるということですが、海外不動産で借入を使った投資は可能でしょうか。

エンリッチnaito23

A(内藤氏):ご指摘の通り、国内の不動産に関しては金融機関からの借入は容易で、ローン金額を物件の90%以上に設定することも珍しくありません。他方、海外に関しては国内に比べて借入は難しい場合が多く、可能であっても物件価格の50%程度が限界という場合が多くなります。

アメリカの不動産の場合、最近は国内の金融機関が円で融資を行うケースも出てきました。ただしローン金額は物件価格の50%程度。また借入金利も2%後半から3%台と比較的高めになります。

新興国で、借入が現実的に可能なのは、マレーシアやフィリピンなど一部の国に限られますが、借入の手続きなどを考えれば現実的ではないかもしれません。タイは現地の銀行からの借り入れが困難で、カンボジアも不可能ではありませんが、煩雑な手続きと高い借入金利から、ローンで購入するのは現実的と言えないでしょう。

新興国不動産は一般に借入のハードルが高く現金購入が原則になります。日本の銀行で、国内の不動産担保の差し入れを条件に海外不動産購入のために資金を提供する場合があります。

内藤忍

Return Top