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【29】海外で買った物件にテナントが付かない時の対処とは?

資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、資産形成にまつわる悩みや質問に答える、本シリーズ。今回は「海外不動産投資」について取り上げます。いざ、物件を買ったもののテナントが付かない場合、どのように対処すればいいのでしょうか。ーー

海外で買った物件にテナントが付かない時の対処とは?

Q(質問者):念願だった海外不動産を購入しましたが、期待していたテナントがなかなか付かず苦戦しています。このままだとインカム収入が入らない中、管理費だけがかかってしまう状態です。これからどうにしたら良いでしょうか。

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A(内藤氏):国内不動産でも東京の都心部は賃貸需要が高いので入居者に困りませんが、それ以外では空室率が高くなり、物件の借り手がなかなか付かない場合がありますが、海外でも状況は同じです。

ロケーションの良い物件であっても、賃貸価格の設定が高すぎたり、テナント付をする管理会社の募集能力が低かったりするとテナントが決まるまでに時間がかかるケースがあります。

そこで、ご質問者のような事態が起きた場合は、管理会社にテナント募集の状況や、同じ物件の他の賃貸物件のテナント付け状況などをヒアリングしてみましょう。テナントが付かない理由が、価格によるものなのか、認知度が低いことによるものなのか、それとも物件の立地にそもそも問題があるのか、原因を探ってみるのです。

価格の問題であれば、賃料を調整するしかありません。安く再設定すると利回りは低下してしまいますが、テナントが付かないことには、物件はただの箱になってしまいます。1年契約であれば、1年後になれば家賃の改定をできますから、まず住んでもらうことを優先する方が賢明です。

管理会社の力不足という判断なら、改善を申し出ることです。日本でもそうですが、必ずしもしっかりとケアをしてくれるとは限りません。ましてや、海外不動産だと遠く離れた場所に物件と管理会社があり、相手からしても「ほどほどにやっておけばいい」という気持ちになる可能性もあります。定期的に管理会社の動向をチェックして、不満などがあれば意見することです。

内藤忍

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