資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、資産形成にまつわる悩みや質問に答える、本シリーズ。今回のテーマは「資産運用のパートナー選び」です。マネーの専門家でない人が、ひとりで商品選びから運用を手掛けるのは大変なこと。プロにサポートしてもらうと安心ですが、どんな基準で相手を決めればいいのでしょうか。ーー
ファイナンシャルプランナーはどうやって選べばいい?
Q(質問者):資産運用の相談相手の必要を感じ、行動に移そうと考えています。とはいえ、ひとりで進めていくのは不安なので、ファイナンシャルプランナーへの資産運用相談を考えています。誰にするかどうやって選んだら良いのでしょうか。
A(内藤氏):ファイナンシャルプランナーと言っても、専門分野は人によって異なります。保険会社の出身の方であれば保険商品に強みがあるでしょうし、金融機関での経験がなく金融商品に詳しくない方であれば、キャッシュフローや節約といったエリアが得意というケースもあるでしょう。
「ファイナンシャルプランナー=お金関係のすべての相談に応えてくれる」と思ってしまいますが、ここを間違えてしまうと、せっかく依頼したのに期待ほどではなかったという、ミスマッチになりかねません。目的に応じた方から選んでいくことが肝心です
資産運用の相談は、運用商品に関する業務経験を持っている人がベストと言えます。金融商品なら投信会社でファンドマネージャーをやっていたとか、証券会社で投資信託の販売を担当していた人。不動産であれば、不動産会社の業務経験がある人です。
もし仕事での経験が無いとしても、自分自身で資産運用をやっている人であれば、その知識は実践的で有益なアドバイスがもらえることでしょう。
つまり、資産運用の相談は仕事の経験や自分自身の資産運用での経験がある人にすべきなのです。