資産デザイン研究所代表の内藤忍氏が、資産形成にまつわる悩みや質問に答える、本シリーズ。今回の相談者は「不動産の未公開物件に投資をすべきかどうか」を悩んでいるようです。失敗しないための購入ポイントとは何でしょうか。ーー
未公開物件で失敗しないためのポイントとは?
Q(質問者):ある不動産仲介会社から、未公開物件を紹介してもらっています。失敗しないための購入ポイントを教えてください。
A(内藤氏):「未公開物件」とは、売主や売却依頼を受けている不動産会社の事情により、ウェブサイトなどでの情報開示をしない物件のことです。表に出てこないということで、不動産会社であれば特別な顧客にのみ紹介したり、通常とは異なる流れで取引されていくことになります。また、未公開物件には様々な事情が伴うため、一般公開する物件に比べて価格が安いケースもあるようです。
このように、不動産には金融資産とは異なり「歪み」が存在します。そして、未公開物件は売り手の「事情」により物件の価格が変動するため、割安に投資できるチャンスが圧倒的に見つけやすい投資対象だということです。
ただし、この手の物件は通常未公開のまま、一般の人に知られないまま取引されていきます。そして、魅力的な物件であればあるほど、瞬間に蒸発してしまうのです。
現金で購入するなら別ですが、ローンを前提に投資を検討している場合は、融資の可能性について予め金融機関に相談しておくのが良いでしょう。