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【49】繰り上げ返済は期間圧縮 or 返済金額圧縮のどちらが良い?

将来の不確実性はありますが、残高も減っていることですし、売却すればローンの残債は返済できるレベルでしたから、金利を払いながら返済スピードを変えないで、毎月のキャッシュフローを大きくしていくのは、必ずしも不合理ではないと考えたわけです。

借入はなるべく低い金利でというのは鉄則ですが、なるべく長く借りるというのは忘れがちな視点です。一見すると、「返済期間が長い」=「負担が継続する」とネガティブに捉えがちですが、必ずしもそうとは限りません。毎月のキャッシュフローが増えると、それを元手に次の投資にトライできる可能性が高まったり、思いもしない修繕が発生した場合も、余裕を持って対処できます。

このような観点で進めることも大事です。もちろん、返済期間を短くした方が中長期的にメリットを見いだせるのなら、そちらを選んでも構いません。また、繰り上げ返済をする場合は、金融機関によって所定の手数料がかかることもあります。総合的に見て、もっともメリットのある方法を選ぶことです。

内藤 忍 (ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、金融機関勤務を経て1999年にマネックス証券の創業に参画。同社は、東証一部上場企業となる。その後、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役などを経て、現職。著作は40冊以上。2015年には銀座に「SHINOBY`S BAR 銀座」をオープン。無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」は購読者が約47,000人という人気

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内藤忍

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