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森理世 インタビュー〔前編〕
世界で出会った いい男 が備える魅力のすべて

森理世 世界で出会った いい男 が備える魅力のすべて〔前編〕

目と心の向く方向

日本人として2人目のMISS UNIVERSE世界大会優勝者として、また社会問題のスポークスウーマンとして、世界各地のセレブリティと交流のある森理世。日本でも、アジアンビューティとしての気品ある美しさはもちろんのこと、芯の通った大人の女性として、老若男女問わず憧れの存在となっている。そんな彼女から見て、“素敵な男性”とはどのような人なのだろうか? 彼女が実際に心を震わせた、本当に魅力ある紳士たちのエピソードを、エンリッチ編集部が独占インタビューでお届けする。

19歳でMISS UNIVERSEに挑戦することになった森。「10代最後に何か大きなことに挑戦してみたら?」という祖母の勧めがきっかけだった。世界で一番美しい人を決めるだけではなく、世界の20代女性の見本になるような存在になるというMISS UNIVERSEのコンセプトに共感し、女性として、人間として自分自身の可能性を試したいと飛び込んだ。世界大会の王冠を手にしてからは、夢を持つこと、大切さを伝えたいと熱意を持って活動。世界中の多くのセレブが彼女に共感してきたという。

世界中で見てきた人から人への熱意

ENRICH:(以下E)世界中でどんな活動をしてきたのですか?
「MISS UNIVERSEの活動の8割がチャリティ活動なんです。たとえば、HIVのスポークスウーマンとして、この病気のことをより深く知っていただくための啓もう活動などですね。そこには奉仕の気持ちを持ち、社会のために役立ちたいという熱意がある方が多くいらっしゃいました。地域のため、他者のためになることをしたいという方々ばかりで、とても愛情に満ち溢れた方々ばかりだと感じましたね」

森理世 世界で出会った いい男 が備える魅力のすべて 〔前編〕

E:それは男女問わずですか?
「男女だけでなく、世代、収入差……そういったものは関係がなかったですね。宗教の違い、思想の違い、人種の違いなども。ヨーロッパ、アジア、北米、南米など、さまざまなところを巡らせていただきましたが、基本的に、無償の愛情といいますか、とても大きな愛をもって世の中を見ている方が多かったです。そういう方々に共通しているのは、やはり自分の生活・活動基盤を既に作られているということ。自分で築き上げたものを惜しみなく他者のために使っている姿を見て、嘘偽りなく、目と心の向いている方向が同じだったんです」

E:目と心が同じ方向を向くというのは、正直であるということですか?
「道徳心と倫理観が高くて、表面や外見だけで人を判断しない方は、だいたい心から湧き出る言葉をそのまま伝えてくれますよね。それは正直と言えば正直なのでしょうが、もっと言うと惑わされずに自分を持っている人なのだと思います。ときどき、中には口で言っていることは立派でも、目がそう語っていない、何か言葉の後ろに隠されたものを感じる方もいらっしゃいます。そういう方は、正直言って、素敵な方とは映りにくいですね」

ロレックスのCEOが教えてくれたこと

E:物事の本質を見いだせる人でないと、心と言葉は一致しなさそうですね。
「その通りです。私がMISS UNIVERSEの活動をしているとき、ロレックスの広告にアジア人として初めて起用されたというエピソードがあります。アジア人がヨーロッパのブランドの顔になるということは、とても大胆な試みで、ロレックス社内でも意見が分かれ、会議は紛糾したそうなのです。今だから言えることですが、『日本人やアジア人を使うべきではない』『アジア人にするならもっと別の国からも候補を募るべきだ』など、私の存在価値が崩れてしまいかねないようなほどショックなことも、いろいろ言われていたようでした。ほかにも『RIYOは日本人に見えない』とか、もうボロボロの言われよう。そんなとき、当時のCEOが一言言ってくださったんです。『だからこそ彼女はMISS UNIVERSEなんじゃないか』と」

E:とても大きな一言ですね。日本というひとつの国、アジアという地域に収まらないアイデンティティがあるからこそ、森さんがMISS UNIVERSEに選ばれた。そう言って、森さんを丸ごと認めて下さったのですね。
「とても深い愛情で包んでくださったのだと感じましたね。それをきっかけにMISS UNIVERSEとは何かをより深く考えることができるようにもなったのです。CEOは当時ご年輩の方でしたが、男性としてとても魅力的な紳士に見えました。残念ながら彼は昨年、惜しまれつつ他界してしまったのですが、彼の奥様とも親しくさせていただいている中で、夫婦ともに私に大きな愛情とチャンスをくれました。本当の意味で、人間力の高さを感じさせられましたね」

エンリッチ編集部

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