ヘリコプターやプライベートジェット、空飛ぶクルマなど、次世代のエアモビリティの供給源となるインフラを構築する株式会社AirXは、同社のパートナー企業であるEHang社が、中国で空飛ぶクルマ「EH216-S」の型式証明を、中国民用航空局（CAAC）から正式に取得完了したと発表した。また、EHang社の調べによると2023年10月現在、無人電動垂直離着陸機（eVTOL）の型式証明の取得は世界初だという。

型式証明(Type Certificates)は、航空機の設計が、各国の航空局が定める安全基準および耐空性要件に適合していることを意味するもで、今回の取得は、旅客輸送無人航空機の商用運航を行う資格があることを証明した事と同値だという。

AirX社は、昨年1月にEHang社と販売パートナー契約を締結し、日本国内におけるプレセールスを行なってきた。また今年の6月には、「EH216-S」を使用した国内での実証実験の事業主体として、離島間における海上試験飛行に成功している。

同社は、EHang社と連携してCAACで型式証明を取得できたノウハウを展開、日本での型式証明取得と商用運航の実現に努めるとしている。