ベントレーは同社の再生可能燃料の開発の一環として、プロトタイプのフライングスパーハイブリッでのテスト走行を実施した。プロトタイプのフライングスパーハイブリッドは100%第二世代バイオ燃料とアイスランドの送電網から得られる地熱発電を組み合わせた再生可能エネルギーのみで733km(455マイル)を走破。アイスランドを一気に横断した。
このテスト走行はベンテイガハイブリッドに続いて発表されるベントレーの新型ハイブリッドのグランドツーリング性能と、エンジンに手を加えることなく使用できるバイオ燃料の進化を証明するもの。使用された燃料は通常のポンプガソリンと同じEN228規格に準拠しているが、食料生産や自然の生態系に負担をかけることなく廃棄物であるバイオマス(藁)から完全に作られている。この燃料とフライングスパーハイブリッドの電動パワートレインを組み合わせることで、テスト走行期間中のCO2排出量をウェル・トゥー・ホイールで45%削減することができた。
フライングスパーハイブリッドはベントレーのビヨンド100戦略が掲げる「世界で最も持続可能なラグジュアリーモビリティ企業」を目指す取り組みの次のステップを体現するもので、世界各地の市場に導入されるのは2022年となる。また2025年までに初めて完全なBEV化を行うことに先駆け、2024年までにシリーズの全モデルにハイブリッド・パワートレインの搭載を予定しているという。