今年6月に来日する「フランス国立リヨン管弦楽団」が、映画音楽の巨匠ジョン・ウイリアムズの楽曲にフォーカスした公演を実施することになった。
本公演では『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』シリーズをはじめとするジョン・ウイリアムズの名作をオーケストラによる生演奏で楽しめる。ジョン・ウイリアムズの友人でもある、ハリウッド出身の指揮者レナード・スラットキンのトークも実施する。東京と大阪のみで行われる特別講演で、今回の来日のためにプログラムを再編成したオリジナルコンサートとなっている。曲目には『E.T.』、『ジョーズ』、『スーパーマン』、『ジュラシック・パーク』など、誰もが知る映画音楽が並ぶ。
指揮者のレナード・スラットキンの父親は20世紀フォックス・スタジオ・オーケストラのコンサートマスターで、指揮者にしてアレンジャーという経歴を持つ。また、母親もワーナー・ブラザーズ・スタジオ・オーケストラの第一チェリストで、両親はともにハリウッド弦楽四重奏団を創立。叔父もワーナー・ブラザーズのピアニストということで、映画作りのプロに囲まれた環境で育っている。ウイリアムズとスラットキンは幼少期から付き合いがあり、固い絆で結ばれたコンビ。ハリウッドの音楽制作にまつわるプライベートな思い出話もいろいろと聞けるかもしれない。
そして、フランス第二の都市であるリヨンは映画発祥の地でもある。映画の父、リュミエール兄弟の出身地であり、世界初の実写映画はリヨンで撮影されている。そのリヨンが誇るオーケストラはフランスを代表する名門で、世界屈指の生演奏が聴ける貴重な機会になるだろう。