ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

スポーツ科学者に聞く 
トレッドミルの効果的なトレーニング

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気温が一定に保たれた室内で誰にも邪魔されずウォーキングからランニングまで対応できる、フィットネスマシンの定番トレッドミル(ランニングマシン)。健康増進やダイエットを目指す初心者から、心肺機能や筋力の強化を目指すアスリート系の上級者まで、トレッドミルでのトレーニングにはどんなメリットがあるのか? 2001年から2009年まで城西大学男子駅伝部の監督を務め、自身もマスターズM50の日本記録保持者であるスポーツ科学者の平塚潤氏に聞いた。

外部要因に左右されない
自分だけのトラック

「やっぱり、天候にかかわらず室内でいつでも走れるというメリットは大きいですよね。僕も以前はどんなに雨が降っていてもガンガン屋外で走ってましたけど、年齢を重ねると寒さ暑さが身体に堪えるんです(笑)」

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「何と言っても周囲の環境に影響されず、自分の好きなときに、好きなペースで走ることができるのは魅力です。信号につかまるとペースが崩れてしまう街ランと異なり、自分の走りを邪魔する外部要因がないので、走ることだけに集中できる。基本的な事ですが大切な要素です」

「今は自宅にトレッドミルを置く方が増えているようなのですが、その場合は時短もメリットになります。たとえば、脂肪を燃焼させるなら朝ランが効果的だと言われています。朝起きてコップ1杯の水とバナナ程度の簡単な朝食を口にして、軽いストレッチをすればすぐに走ることができます。30分程度汗を流せば、有酸素運動としての効果が見込めます。いつもの公園や川沿いのコースまで移動する時間がなくなるだけでも、多忙なビジネスパーソンには大きなメリットとなるでしょう」

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ここで気になるのが、朝ランで走る距離とスピードの目安。どのくらいのスピードで走るのが望ましいのか?

「個人差もありますが、1kmを5分で走るペースなら30分で6kmは走れます。初心者でさすがに朝から30分6kmがキツいという方は、ペースを落としてもかまいません。有酸素運動は30分以上続けることが望ましいので、最初はスピードにこだわらずウォーキングでもいいので30分間の運動をすることが大事です」

エンリッチ編集部

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