医師や経営者、著名人などトライアスロンに取り組む人が増えている昨今。エンリッチではこれまでその魅力と大会の種類や歴史、練習方法について説明してきた。シリーズ3回目となる今回は実際にトライアスロンに魅了されたビジネスエグゼクティブに話を伺う。
*2016年に好評いただいた回のアンコール掲載です
都内で税理士事務所を経営する山田隆広氏は、前回話を伺った(前回の記事へ)関口秀之氏が代表をつとめる「青山トライアスロン倶楽部」のメンバー。トライアスロンをはじめて4年目となる今ではアイアンマンなどの大会にも出場している。現在はロングディスタンスのタイムを伸ばすためにいくつかの科学的な取り組みを開始したという。そのトレーニング方法を確かめるために都内のご自宅に伺った。
コンピュトレーナーで
自宅にいながらバイクの練習
こちらがトライアスロンをはじめて4年目になる山田氏の自宅トレーニングルーム。水泳はプールで練習し、ランは家の周りで走り込みを続けている。主に自宅ではコンピュトレーナーと呼ばれる、室内にいながらバイクで実際のフィールドを走っているような練習ができるローラー台を使っている。
就寝時間は早く21時頃には床につくため、トレーニングの時間は朝が多いという。アルコールは少々たしなむ程度で、甘いものが大好き。ビールを飲みながらおはぎを食べることもあるそうだが、日々の運動量が大きいため太ることはないそうだ。
「コンピュトレーナーを使って15分~20分くらいの短時間で高負荷の練習をしています。まだ練習をすればタイムが伸びる実感があるのでそれがやり甲斐ですね。ただ、僕の年齢になるとケガの回復が若い頃より遅くなっているので、そこは気をつけています」と山田氏。コンピュトレーナーでのトレーニング後はランの練習に入るという。軽いジョグで済ませる日もあれば、長距離を走る日や、5キロのタイムアタックに挑戦する日など、日によってメニューをわけている。
コンピュトレーナーのメリットは、わざわざ自転車を運んで離れたトレーニング地まで出向く労力と時間が節約できること。
以前はバイクトレーニングのために埼玉の峠まで移動していたが、コンピュトレーナー導入後は自宅にいながら坂道でのトレーニングが可能になった。
コンピュトレーナーとバイクを接続した様子。モニタに映し出される画面を見てフィールドを走っているかのような気分になれる。坂道ではペダルにかかる圧力が大きくなるため、室内にいながらハードな練習が可能。「雨の日でも外を走っている感覚で練習できるのは画期的ですね。できれば他の人には教えたくないです(笑)」と山田氏。
ただ画面にコースが表示されるだけでなく、実際のスピードや走行距離もデータ化される。距離16.1キロのフラットなコースや、距離27.3キロの上り坂あり下り坂ありのコースなど、多様なコースが用意されているので、日々の練習に変化を持たせられる。
「家にいながら外のコースを体験できて、なにより移動の時間を省けるのが大きいですね。導入して1ヶ月くらいだけど、まだまだ早くなるという伸びしろは感じます。今はバイクを重点的に練習していますが、やっぱりこの年でもタイムが伸びるのが嬉しいですね。普段は1時間の練習をだいたい週に1~2回やってます。走りながら画面も変化するから飽きませんし。ただ、練習後の汗はどん引きされるくらい出ますよ(笑)」。
現在、青山トライアスロン倶楽部では、アイアンマントレーニングの第一人者として知られる彦井浩孝氏のトレーニングアドバイスも受けられる「コンピュトレーナー会員」を募集中だ。 月会費は9,720円(税込)。