親子で楽しめるスポーツ
それがトライアスロン
中学生のお子さんを持つ山田氏は親子でトライアスロンに打ち込んでいる。青山トライアスロン倶楽部ではキッズコースもあるので、親子でいっしょに練習ができるというわけだ。

「関口コーチは子どもへの教え方も上手ですね。その気に乗せるのがウマい(笑)。うちの子もコーチが好きといってますから。ただ、やさしいけれど練習はハードです。叱ったりはしないんですが、練習自体はとてもハード。大人がやっても堪えますね。そして、野球とかサッカーはテレビでもプロの試合が頻繁に放送されているけど、トライアスロンはそうではない。わかりやすい憧れの選手がいるわけじゃないから、続けるのは本当に好きじゃないと難しいですよ。子どもには早くなってもらいたいけど、『必ず何位以内に入れよ!』とはいいません。楽しみつつやってもらいたい」。
完走までになんと16時間
達成感は格別のアイアンマン
山田氏は昨年、長崎の五島市で開催される「五島長崎国際トライアスロン大会」(通常バラモンキング)と北海道洞爺湖の「アイアンマン・ジャパン」に出場した。
「洞爺湖のアイアンマンは完走に16時間くらいかかったけれど、はじめてのロングディスタンスだったので大きな達成感を得られました。今年は9月に行われる『佐渡国際トライアスロン大会』に出たいですね」。

日々ストイックな練習に打ち込む氏にとって、トライアスロンの大会はどのような意味を持つのかを聞いてみたところ、実に意外な答えが返ってきた。
「毎日の練習だけでも十分に楽しいんです。大会に参加する緊張感、行く先々の飛行機とか電車とかの旅、終わった後の開放感と達成感。私にとってはなにものにも代えがたいご褒美ですよ(笑)。正直1年くらいトライアスロンに没頭したいのですが、年2回、多くて3回がいいところじゃないかな。家族が許さないでしょうね(笑)。オリンピックディスタンスであれば土日ですむけど、ロングディスタンスの大会は3泊4日は必要ですから」。
どうやら、トライアスロンを続けるには日々の練習やコンディションの調整だけでなく、家族の理解や合意を得るためのネゴシエーションスキルも欠かせないようだ。
大人になってできる
かけがえのない仲間たち
トライアスロンをはじめて利害を超えた仲間を得ることができた、というのは大人になってこの世界に飛び込んだ人たちからよく聞く話。実際のところどうなのだろう。
「練習や大会後に飲みに行くと、子どもの話とか共通点が多いんですよ。同年代の友だちとはそれぞれのレベルに関係なく話せる。年を重ねれば重ねるほど利害関係のない友だちができるのは嬉しいですね。それこそまるで学生時代の部活のような」。
やはり、トライアスロンをはじめることで良質な仲間ができるというのは本当のようだ。最初の頃はひとり行動が多かったという山田氏。しかし、今では同年代のトライアスリートたちと一緒にいる時間がなにより楽しいという。
「トライアスロンをやっている人って、教え好きが多いんです。バイクを買うならこれがいいとか、ウエットスーツは最初はレンタルがいいとか、あの宿がいいとか。大人の部活感覚で互いにアドバイスしあってます。そして、仲間の応援は本当に熱くなりますね。まるで自分のことのように。三泊四日の大会に出るのに奥さん説得するのは大変だったろうなとか(笑)」。
「正直にいうとトライアスロンをやってることを周りにいいたいんです。みんな『スゴいですね』っていってくれるのが好き(笑)。ビジネスエリートがハマるという話ですが、やっぱり記録はお金で買えないという点が大きいんじゃないでしょうか。私は自分の記録を求めるタイプですが、まだ記録は伸びているので頑張れそうです」。