数々の複雑機構を手がける技術
オーデマ ピゲの歴史を見ると、複雑機構の進化の歴史ともいえる。創業から20年とたたない1892年には初のミニッツリピーターを搭載した時計を開発。ミニッツリピーターの技術は、数ある腕時計の機能の中で最も複雑といわれているが、100年以上も前にその技術を実現して製品化に成功している。
1921年には小窓の数字が一瞬で切り替わるジャンピングアワーを搭載したモデルを発売。その後も超薄ケースを採用したトゥールビヨンウォッチ、最小の自動巻永久カレンダーウォッチなど、数々の複雑機構を備えた時計を生み出している。
自然保護に取り組むオーデマ ピゲ財団
1992年に創設されたオーデマ ピゲ財団は世界の森林保護運動に取り組んでいる。これまでにセネガルやナミビア、インド、スコットランドなど世界各地で森林再生をサポートしてきた実績を持ち、現在はブラジルで持続可能な農業プログラムの支援を行っている。
オーデマ ピゲが本社を構えるジュウ渓谷はスイス国内でも最も自然保護が行き届いた場所であり、見渡す限り広大な湖と森林が広がっている。この地に住む渓谷の職人たちは、農作業ができなくなると厳しい冬の間に時計づくりに励み、雪解けとともにその時計を販売して生活をしていた。
過酷な大自然によって育まれたオーデマ ピゲだからこそ、世界各地の自然を守るべく財団を立ち上げたのも自然の流れといえるだろう。