ファッション、クルマ、時計、旅行、不動産などの情報をメインにエンリッチ読者の先輩、50代60代の富裕層に向けたライフスタイルを提案するメンズ誌「MADURO」。その総編集長に、当サイトの人気コラム「Start“My”Engine」でおなじみの九島辰也氏が就任した。
「ラグジュアリーカーをスペシャリティとしたモータージャーナリスト」としての活動だけでなく、「MADURO」やアリタリア航空機内誌の日本語版編集長などハイエンドなメディアを多数手がける九島辰也とは何者なのか? 今後、どのような展望を描いているのか? その素顔に迫る。
総編集長の肩書きは
1本の電話から
E:早速ですが、「MADURO」の総編集長を引き受けた経緯を教えてください。
九島:「MADURO」という雑誌はセブン&アイ出版と株式会社MADUROが協同で立ち上げたんです。今年の春にセブン&アイ出版の担当者から僕に連絡が来まして、その担当者が20年来の知り合いなんですが、話を聞くと「MADUROを手伝ってくれないか」という内容でした。そして、そのときの「MADURO」編集長が、僕が10年前に「LEON」で副編集長をやっていたころの部下だった。また広告の部署にも知り合いがいて、みんなが困っているなら協力しようということで、外部の編集主幹として参画したのがきっかけです。
E:九島さんは編集者からモータージャーナリストに転身して、今では第一線で活躍されていますね。久々に雑誌の世界に戻ってみて印象はどうですか?
九島:雑誌出身なので、これまでもクルマをどう見せたら魅力的にアピールできるか、なんてことを考え記事を手がけることも多くあったので、スムーズに馴染むことができました。「MADURO」のターゲットは「LEON」から卒業するくらいの世代、つまり今の僕と同じ50代がメインなのでそこも違和感なく入れましたね。
でも、編集部は若い世代が多いのでゴルフ特集では、「50代は体力が落ちてきたので、よく飛ぶクラブに変えた方がいいですよね」と言うので、「まだ50代はバリバリ現役だよ」と返したりしてます。その辺のギャップはありますね(笑)。とりあえず僕としてはプレミアムなクルマを得意とするモータージャーナリスト活動も続けつつ、「MADURO」の責任者としてもやっていきます。