エンリッチ読者にもお馴染み、ラグジュアリーカーの分野で世界を牽引し続ける、ベントレー。本社は英国クルーにあり、「コンチネンタル」「フライングスパー」「ベンテイガ」「ミュルザンヌ」の4ブランドの設計からR&D、エンジニアリング、製造までを一貫して本社で管理し、熟練の職人たちが一台一台を仕上げている。そんな同社は2019年7月10日に創立100周年を迎えることに。これを記念するプログラムのひとつとして、近未来のグランドツアラーを体現したコンセプトモデル「ベントレーEXP 100GT」を本社クルーで発表した。
16年後のモデルを具現化
「ベントレーEXP 100GT」(以下、EXP 100GT)は、市販モデルではなく、同社が考える未来のラグジュアリーカーであり、具体的には16年後の2035年におけるグランドツアラーの姿を体現したコンセプトモデル。
昨年ベントレーCEOに就任した、エイドリアン・ホールマーク氏は公開にあたり、次のようにコメント。「創立100周年を迎えた今日、私たちはEXP 100 GTで当ブランドの未来のビジョンを明確に打ち出しました。この考え抜かれた最新型のグランドツアラーは、ラグジュアリーカーの世界がこれまでの100年同様、今後も意欲と感動に溢れたものとなることを物語っています」
ベントレーが、こういったコンセプトモデルを発表したのは、何も荒唐無稽な話ではない。同社では「ベントレーユーザーが未来志向のインテリジェントであることを鑑み、彼らの求めるものを追求するなかで誕生した」と強調している。
最大の特長は、パフォーマンスやテクノロジー、クラフトマンシップといったベントレーのDNAが融合している点だ。2035年を意識したモビリティと聞くと、「エキセントリックで実現不可能では?」と思うかもしれないが、最先端のデザインや技術を取り入れながらも、いつか市販されてもおかしくないスペックを形にしている。