フライングスパーV8
エンジンは4リッターV8ツインターボユニットが搭載される。最高出力は507ps。最大トルク660Nmを誇る。まぁ、ベントレーを語る上であまり数字を比較するのは本意ではないが、現行型ポルシェ911ターボが520psということからもパフォーマンスの高さを窺い知れると思う。
オーバー500psはもはやスーパーカーの領域。さらに言えば、911ターボの価格が2128万円ということからも、フライングスパーV8のお値打ちは相当高いことがおわかりいただけるはずだ。
無論それだけではない。エッジが効いてさらにモダナイズされたエクステリアはベントレーならでは。クラシカルな雰囲気を併せ持ちながらここまで21世紀的にアレンジされたデザインはそうあるものではない。
そしてインテリアに目を移すと、まさにそこはベントレーワールド。リアルウッドと上質なレザーのコンビネーションが、英国の貴族的ライフスタイルを垣間みさせてくれる。世界中のセレブリティも納得の仕上がりといったところだ。足を踏み入れると、自然と背筋が伸びるような凛とした世界が広がる。この世界観がきっとオーナーを格上げしてくれるに違いない。ビジネスにもプライベートにも、よきパートナーとなってくれることだろう。
走り出せば、そこもまたベントレーの世界。見事にセッティングされたエアサスペンションが、乗員を快適なドライブへと誘ってくれる。よくフランス車の乗り心地を“雲の絨毯”に例えるが、本当のそれはこちらである。