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The Style Concierge

ヤマハ EXULT 43 
洋上の迎賓館と銘打つ理由

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多忙な日々のリフレッシュやビジネスメンバーとの語らい、接待など、あらゆるシーンでの利用が期待できるクルーザー。エグゼクティブにとって関心の高いマリンアクティビティだが、この度、ヤマハが投入したプレミアムモデル『EXULT(イグザルト) 43』が高く注目を集めている。

*現在EXULT43の受注は終了しています。

クルーザー市場はゆるやかに上昇
ハイエンドモデルへのニーズは拡大

ビジネスやプライベートに隔てなく使え、所有感も満たしてくれるクルーザーは、エグゼクティブから熱い視線を注がれるモビリティだ。景気の回復に伴い国内需要はゆるやかな上昇を辿っているが、なかでもプレミアムモデルは好調。そして、このカテゴリーで圧倒的な存在感を放っているのが、ヤマハ発動機によるハイエンドブランド『EXULT(イグザルト)』シリーズだ。

「当社はボートやクルーザーを手掛け始めておよそ半世紀の歴史がありますが、どちらかというと一般顧客向けのモデルを販売してきました。プレミアムモデルはイタリアなど欧州メーカーの独壇場で後塵を拝してきたことも事実です。そして、こういった流れを変えるべく打ち出したのが、『日本が誇るプレミアムボート』を形にした『EXULT』ブランドでした。2008年に初のモデル『EXULT 45 CONVERTIBLE』がデビューし、その後もラインアップを拡充しながら順調に販売を刻み、累計で100隻を超えるプロダクトになっています。また、今春に発表した最新のフラッグシップモデル『EXULT 43』は反響が高く、予想を超える受注が舞い込みました」

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こう話すのは同ブランドに関わり、『EXULT 43』の商品開発を行ったマリン事業本部 商品企画部の大川典之氏だ。

『EXULT』シリーズの最新モデル
デザインと機能を高次元で両立

「そもそも『EXULT』とは英語で『上質な歓び』を意味し、それを形にすべく同シリーズでは従来のモノづくりではなくデザイン起点、細部までこだわりヤマハボートならびにヤマハ全商品の最上級商品として誇れるプロダクト、プレミアムにふさわしい『おもてなし』ともいえる上質なサービス、世界に誇るジャパンプレミアムといった視点を盛り込んでいます。この最先端をいくのが『EXULT 43』です」(大川氏、以下同)

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同モデルの開発にあたっては「エグゼクティブを中心に高額商品が人気で、より高級かつ大型化を望む声もたくさんありました」という。そういったニーズに対して、前フラッグシップモデルで2009年に発売を開始した『EXULT 36 Sports Saloon(以下EXULT 36)』の性能・機能・デザインは継承しつつ熟成・進化させ、新たにデザイン革新を遂げたラグジュアリークルーザーを目指すことに。結果、『EXULT 43』は一回り大きく、定員も12名から15名に増えるなど、基本的なスペックの部分から変化している。

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「『EXULT 36』では、デッキ(甲板)とハル(船体)とのつなぎ目である『ガンネル』をなくした『ヤマハインテグレーテッドボディ』を採用しましたが、『EXULT 43』でも踏襲しつつ、よりロングノーズで低重心にすることでエレガンスな外観を演出しました。これには高い技術力が求められますが、長年クルーザー造りに携わり、高い経験値とプライドを併せ持つ当社の職人たちのあくなき探求心によって可能にしています。

ヤマハならではの走りの良さを提供するため、『EXULT 43』では船体とエンジンをベストマッチング。パワフルな走りと高速域での安定したハンドリング、低騒音・低振動・低排気臭による快適性の向上に貢献するため、国内艇では初となるVOLVO PENTA IPS500のエンジン3基掛けも採用。

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ジョイスティック1本で360度の回転や平行移動ができ、離着岸が容易に行える「IPSジョイスティック」、GPS信号により船の設定位置を保持し、船首方向をまっすぐ維持できるよう補助する「DPS(ダイナミックポジションシステム)、さらには横揺れ防止装置の「アンチ・ローリング・ジャイロ」なども搭載した。

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「アンチ・ローリング・ジャイロは『EXULT 36』でオプションとして提供しましたが、約500万円という高額にも関わらず、オーナーの皆さまからお選びいただいています。ラグジュアリーモデルを購入する方は高い技術力に対する関心が高いとわかり、今回は標準装備にしました。これにより、装置を搭載しない場合と比べ、横揺れは約30~40%低減します(使用環境により異なる)」

コクピットには一画面で様々な情報が確認でき、タッチで操作できる「VOLVOグラスコクピット」を採用。これらテクノロジーを惜しみなく投入することで、マリンアクティビティの初心者から経験者まで、幅広い層がストレスなく洋上の非日常感を満喫できるようにした。

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「船体後尾にはマリンジェットが搭載でき、上下に稼働することで積み下ろしや着水がしやすいトランサムステップも用意しています。これにより、クルーザーで出かけてからのマリンプレイの幅が広がるでしょう」

エンリッチ編集部

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