ビジネスにも役立つ、ヘリ活用術
「経営者の方は移動時間短縮のためにヘリを活用されていますね。たとえば、不動産関係でしたらお客様に上空から物件を見せたり、飲食店のチェーンなら社長が視察のための店舗移動に使ったり。また、海外からの客人をもてなす場合にもヘリコプターのフライトは効果的です。全国のレストランや旅館を案内したり、これからの季節であれば桜を空から満喫できるでしょう」。これまでに数々の訓練生を見てきた谷田貝氏はさらに続ける。
「アルファーアビエィションに通われる方の職業はIT関係から建設関係までさまざまです。子どもの頃から車好きだったり、乗り物好きだったり、本当に自分で操縦桿を握りたいという方が多くいらっしゃいます。流れとしてはやはり、車、クルーザーと来て最後にヘリコプターですね。年齢としては40前半~60代がメインですが、若ければ30代の方も。リタイアして定年後の楽しみとして来られる方もいます」。
1回のフライトでどこまで飛べる?
さて、気になるヘリコプターのスピードと飛行可能距離だが、1回のフライトで600㎞程度は飛行可能。アメリカのロビンソン・ヘリコプター社の“R44”(4人乗り)と“R66”(5人乗り)というモデルはだいたい巡航速度で時速200㎞は出るので、東京から名古屋であれば2時間ほどで着く。
また、イタリアのアグスタウェストランド社のモデルはさらに早く、時速260~270kmのスピードにもなる。風などの条件次第では東京から名古屋まで1時間強で移動可能だ。
もちろん、ヘリコプターの魅力は目的地にひとっ飛びで行けることもあるが、眼下に広がる移動中の眺めも余裕をもって楽しみたい。スタートからゴールまで一気に飛ばなくても、途中途中で給油しながらゆっくりとフライトを楽しむのもいいだろう。
四季折々で表情を変える富士山や海岸線など、自然豊かな日本の風土をあらためて実感できるはず。
都内であれば隅田川の花火やクリスマスシーズンのイルミネーションなど、見慣れた景色を上空から見下ろすナイトフライトが楽しめる。