まだまだ見果てぬ大空への夢
初めて飛行機の免許を取ってから25年。60代後半を超えた現在でも水野社長は現役のパイロットとしてヘリやジェット機を乗りこなしている。
「やっぱりスポーツ屋ですから。ヘリもジェット機もスカイスポーツの1つだと思ってます。スキーにも共通してますよね、スピード感とかとっさの判断が要求される場面とか。同じ場面というのは1度もないですから」。
昨年の7月にはアルペン、楽天、ノエビアの3社が出資して新たなLCCのエアアジア・ジャパンを立ち上げた。セントレアでの就航を目指し、着々と準備を進めている。水野社長の空への興味は尽きることがない。
「僕にとってヘリコプターとは、時間をお金で買っている側面もあるけど、やっぱりロマンだよね。男のロマン。自分で操縦できて飛べたらいいなと思うでしょ。うちもアルペン作って、ゴルフ5作って、スポーツデポ作って、常に新しい事業に挑戦してきた。社員には、人よりも早く自転車に乗り、人よりも早くオートバイに乗り、人よりも早く車に乗ってと言い続けてきたから、僕は人よりも早くジェット機に乗って。まだまだあきらめるわけにはいきません」。
この取材後、水野社長自身が操縦するヘリコプターに乗せていただいた。本社ビル屋上のヘリポートから飛び立つ姿はまさに熟練パイロットの佇まい。一代で企業を2000億円企業に育て上げながら様々なスポーツを極め、パイロットの腕も磨き続ける水野社長は・・・そう、格好いい。
水野泰三 プロフィール
1972年7月アルペンを創業。以後、ゴルフ5、スポーツデポを立ち上げ、3月現在426店舗(海外4店舗含む)を展開。PB商品の開発も積極的に推進し、売上点数の約半分はPB商品。趣味はスキー、ゴルフ。