Q
「シャツやタイは、どんなモノを合わせればいいですか?」
A
「ボウタイは必ず手結びにしましょう」
——シャツは専用のモノが必要ですか?
「初めての方は、セットで専用のものを買った方がいいと思います。ウィングカラーやレギュラーカラーで、ダブルカフス、前立てにプリーツがついているタイプやイカ胸といわれるタイプです」
——このシャツにはボタンがありませんね?
「スタッズと呼ばれる別体のアクセサリーで留めるのです。カフリンクスも必要となります。オニキスのものがおすすめですね。しかし、これらは決まりではないので、あえて控えめに普通のダブルカフスのシャツを、フォーマル用に転用することもできます」
——ボウタイは出来合いのものはないのですか?
「ウチの店では、出来合いのボウタイは置いていません。皆さん手で結ばれますね。手結びの方が味があって、ずっといいのです。慣れれば簡単ですよ。最近ではユーチューブなどで、結び方がたくさんアップされているので、それを見て練習なさってみて下さい」
——こちらのオリジナルのボウタイは、少々小さめですね。
「海外のものだと、日本人には大きすぎる場合が多いのです。ですからバタクでは、小さめのボウタイを2種類用意しています。結び方のコツですか? これは慣れしかないですね(笑) あまりぎゅうぎゅうやらず、柔らかく結ぶほうがいいと思います」
Q
「靴やアクセサリーはどんなものを合わせればいいですか?」
A
「ルールを知った上で、気崩しましょう」
——シューズは何を履けばいいですか?
「基本的には内羽根式のプレーントゥかストレートチップでカーフまたはエナメルのものがおすすめです。それ以外にオペラパンプスという選択肢もありますが、これはなかなか履きこなしが難しいので、個人的には2足目として考えられた方がよろしいかと思います」
——メダリオンが付いているものを合わせても大丈夫ですか?
「基本的にはなしです。しかし例えば正式なプレーントゥにワンポイント控えめに入っているぐらいの遊びはよろしいのではないでしょうか。大切なことは基本を知っている上で着崩すことです」
——なるほど。最後に・・やっぱりタキシードはオーダーに限りますか? レンタルじゃダメ?(笑)
「間違いなく、仕立てがいいですね(笑)。なぜなら、タキシードをうまく着こなすためには、サイズが合っているということが大前提だからです。逆にサイズさえぴったりなら、ディテールで遊んでも、おかしくならないのです。もし太ってしまった場合も、ウエストなら10センチは出せますよ」
——なるほど、タキシードこそ、オーダーがいいということが、よくわかりました。