Q
「招待状に“Smart Casual”とありましたが、どんな格好をすればいいのでしょうか?」
A
「ジャケット&パンツのスタイルが基本です。ジーンズやカットソーは避けましょう」

——“Smart Casual”というのは、とても困るドレスコードですよね。どうしたらいいか、よくわかない。しかし、最近流行っていると聞きます。
「そうですね。これも、またパーティの内容を知ることが大切です。集まる面子によっても、ずいぶんと雰囲気が違ってきますから。しかし、スマートカジュアルとあった場合、最低でもチノパンに、洗いのかかったジャケットくらいは羽織っておきたいところですね。ジーンズやカットソーはNGです。こういう場合は、迷ったらドレス寄りにしておいたほうがいいのです。絶対安全なのは、ご覧のようなネイビージャケットにグレイパンツ、そしてネクタイの組み合わせです。現場に付いて、もし『フォーマル過ぎるな』と感じたら、ネクタイを外し、ポケットチーフをやや多めに出せばいいのです」
Q
「会社の部下より仲人を頼まれました。どんな格好をすればいいのでしょうか?」
A
「昼間なら、モーニングをお召しになるのがいいと思います」

——ENRICHをご覧になっている方は、その社会的地位の高さから、仲人を頼まれることも多いと思います。どのような装いがいいでしょうか?
「式が昼間の場合は、やはりモーニングコートが必要でしょう。仲人は、参列者よりは格上の装いが求められますし、また新郎に準ずる服装をしていなければいけません。特に二番目のポイントは大切です。つまり、新郎がタキシードを着ているのに、仲人がモーニングだと変だということです。このことについては、十分に新郎と打ち合わせをしておくべきです。モーニングが着られるのは昼間だけ。夜の式なら、タキシードとなります」
——ちなみに、海外出張時に、外国人の友人から結婚式へ招待されたら、どんな格好をすればいいのでしょうか?
「これは、まずその国のことを調べることですね。それから、行われる場所が室内か室外か、でもずいぶんと違うと思います。ハワイと欧州では、フォーマルの意味がまったく違います。ハワイではアロハシャツは正装とされているそうですから(笑)」
Q
「フォーマルの着こなしにおいて、ありがちな間違いはありますか?」
A
「カマーバンドの上下に注意しましょう」
——いろいろなルールが多いフォーマルの世界ですが、特に間違えやすいポイントはありますか?
「一番多いのは、カマーバンドの上下を逆さまにしてしまうことでしょう。結論から言うとヒダを上にして巻くのが正解です。元々カマーバンドはそのヒダにチケットなどを入れていたと言われています。こうやって指が入れば正解です。それから、カラフルないわゆるファンシータキシードを着る際には、例えば、パンツはブラックで、ジャケットだけ替えるようにすると、スマートに見えます。上下全部を白やピンクでまとめるのは、やめて頂きたいですね」