Q
「基本として、まず買い揃えるべきタイは、どんなモノでしょうか?」
A
「絶対に持っていたいのは、この3本です」
——絶対にマストの3本を選ぶとしたら?
「月曜日、水曜日、金曜日というテーマで選んでみました。まず週の始めの月曜には、最もきちんとした雰囲気のネイビーのソリッド・タイがおすすめです。こちらを用意していれば、どんな状況にも対応出来ます。実はビームスFで一番売れているのも、ネイビーのソリッドなんです。今年はブルーグレイで、やや表面感のあるご覧のようなタイプがおすすめです。水曜日は、印象に残る装いで変化をつける。大きなピッチのストライプ・タイは、どんなアイテムとも相性がよくおすすめです。そして金曜日には、ややカジュアルなニットタイを。コットンスーツなどにも合わせられますので、夜の食事というシーンでも堅苦しい印象になりません。実際この3本は、必ず揃えておきたいものといえます」
Q
「今シーズン買い足すとしたら、どんなタイがおすすめですか?」
A
「プリントタイのバリエーションがおすすめです」
——基本とは逆に、今流行しているタイはどんなタイプですか?
「プリントタイをおすすめします。ここにある3本は全部プリントなのですが、特徴は発色がとてもキレイなことですね。従来ならジャカードが多かった小紋も、プリントものがずいぶんと多くなりましたし、大柄のペイズリーは昨年からの流行です。プリントならではの、ちょっと変わった柄もおすすめです。これはわざと手描き風になっているんです」
Q
「いいタイの見分け方を教えてください」
A
「お店で軽く結んでみましょう」
——お店でいいタイを見分ける何かいい方法はありますか?
「そうですね。素人の方が、素材や芯地の善し悪しを見抜くのはなかなか難しいです。あくまでもお店の人に断ってからの話ですが、ご覧のように軽く結んでみるといいと思います。エクボの入り方などがよくわかります」
——他におすすめのタイプはありますか?
「個人的には、シルクにちょっとコットンが入っているブレンド系もおすすめです。シルク100%に比べて、光沢感が抑えられ今風ですし、結びやすいと思います」
——幅はどのくらいのものが主流ですか?
「現状だと大剣の幅が8.5cmくらいがポピュラーです。ジャケットのラペル幅がやや狭いのに合わせて、タイもやや細めが主流です。しかし、クラシック・ファッションにおいては、これ以上極端に細くなるということはないでしょう」