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ポルシェ パナメーラ

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ポルシェはスポーツカーブランドである。確かにそうだ。356から脈々と続く911シリーズの歴史は長く、功績は大きい。まさにスポーツカーの代名詞といえよう。

ただ、このメーカーが今日の発展まで漕ぎ着けたのは、それだけではない。2002年リリースされたカイエン、2009年のパナメーラといった4ドアポルシェがあってこその結果と言える。2ドアよりも4ドアマーケットの方が格段に大きいのは明白だ。

そんな立役者のひとつパナメーラがフルモデルチェンジしたというのが今回のお話。プラットフォームからパワートレーンまでオールニューである。これはポルシェにとって珍しいこと。911シリーズを例にとるとわかるが、997でティプトロからPDK、991でエンジンのダウンサイジングと、プラットフォームとパワートレーンの進化を同時に行うことは少ないからだ。

ではその中身はというと、フォルクスワーゲングループにおいてポルシェが開発責任を担うモジュラー式の大型プラットフォームが基本骨格となる。コードネームはMSB。モジュラー式とはホイールベースを伸ばしたり縮めたりして他のモデルにも応用が効くというものだ。グループ内において小さいプラットフォームはフォルクスワーゲンが担当する。ゴルフあたりがそうで、アウディA3と共有するのと同じ方程式となる。ちなみに今回のMSBは、グループ内ではベントレーあたりが使うのではないか……と噂される。

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そして今回は一気に3つのエンジンが紹介された。440psの2.9リッターV6と550psの4リッターV8、422psの4リッターV8ディーゼルである。どれもツインターボで過給する。そしてこれを搭載するグレードは、パナメーラ4S、パナメーラターボ、パナメーラ4Sディーゼルという名前で売られる。すべて4WDだ。この辺のラインナップの発売順は、マーケティング的な戦略だろう。まずはエッジの効いたハイパフォーマンスモデルを出し、販売が落ち着いたところでエントリーモデルが出るパターン。聞くところによると、エントリーモデルはリア駆動になるらしい。

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デザインは、ご覧のようにキープコンセプト。カイエン同様爆発的にヒットしたモデルだけに大きな変更は避けた。ただ、細部はイマドキになっており、LEDを多用したヘッドライトユニットやビシッとラインの入ったボンネットやフェンダーを装備する。

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また、後ろに回ると、テールランプが991型911に寄せているのが目に飛び込んでくる。この辺は911との関連性の高さをアピールしているのだろう。

九島辰也

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