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アストンマーティン DB11

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ダニエルクレイグのイメージがすっかり定着したアストンマーティン。一時期ボンドカーも紆余曲折があったが、最近はピシッと安定した気がする。

その最新作で登場したのがDB10というモデル。ジャガーのスポーツカー(コンセプトカー)とリバーサイドで繰り広げるカーチェイスはなかなかの迫力であった。

そんなアストンマーティンのニューモデルのステアリングを握ったというのが今回の話。その名はDB11である。ユニークなのは、劇場車として使ったモデル名DB10を欠番としたこと。同名の市販車を出さずに11がリリースされた。

新型は……まさにオールニュー。プラットフォーム、パワートレーンすべてが新しくなる。2004年発売のDB9以降このブランドを見てきたが、それ以来のこと。DB7からDB9にスライドしたときのような激震である。

新型プラットフォームはこれまでのVHアーキテクチャーとは異なる。つい先日ヴァンキッシュSが発表されたが、そちらは既存の派生モデル。もちろん、熟成期といえば確かにそうだが、DB11から新世代がスタートする。

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特徴はこれまで以上にアルミを多用していること。アルミとスチールのハイブリッド構造からさらに次のステージへ上った。つまりよりお金をかけたということだ。

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結果、これまで以上の軽量化と剛性アップを実現している。それはギアを入れ100mと走らせないうちにわかる……。

エンジンは既存の6リッターV12から5.2リッターV12ツインターボへとスライドされた。フォードの3リッターV6を2基合わせてはじまったユニットとは違う自社製だ。エンジン工場こそドイツのケルンと場所は変わらないが、とてつもなく進化した。いわゆるダウンサイジング化のひとつで排気量を下げながらパワーを上げ、省燃費と二酸化炭素排出量の削減にトライしている。言ってしまえば、高効率化である。

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さて、そんな中身から新しくなったDB11のエクステリアデザインは、これまで以上にグラマラスで派手に見える。アストンマーティンに詳しい方ならご存知だろうが、あの究極のスポーツカーとして生まれたone77のテイストを取り入れた。リアフェンダーの膨らみあたりはまんまそれだろう。かなりマッチョである。

九島辰也

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