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The Style Concierge

ベントレー コンチネンタルGT V8コンバーチブル

今回は東京と奈良を往復したが、他のクルマでありえないくらい疲労感は薄かった。クルマが安定していてドライバーが無意識な作業を行わなくて済むのがその要因だろう。エンジンの気筒休止機構や動力源とアクスルを切り離すコースティング機能もそれに関係するに違いない。

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ベントレーを語る上で外せない快適な乗り心地も健全だ。ドライブモードを“コンフォート”にしての高速走行は快適そのもの。ピッチングは消され、バウンシングも一発でおさめてくれるのがいい。これもドライバーを疲れさせない理由。交通量の少ない第二東名はそれを体感するのにピッタリのステージであった。

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奈良に到着後は、屋根を開けての走りを堪能した。日中気温10度もあれば寒がることはない。シートヒーター、ステアリングヒーター、首元を暖めるネックヒーターが防寒してくれる。さらにエキゾーストサウンドがそのまま耳に入ってくるのも醍醐味であることを感じた。レーシーなサウンドを聴く特等席である。

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奈良では昨年7月にオープンしたマリオットグループのハイブランド、JWマリオット・ホテル奈良に宿泊した。モダンなデザインの館内に古都に関連するアート作品が多数飾られているのは素敵だ。それでいてアットホームな雰囲気なのもいい。

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帰りには月ヶ瀬のKOMAカントリークラブに立ち寄った。山間の四季を感じさせる綺麗なコースである。どちらもベントレーが似合う大人の余裕を感じさせる施設である。ベントレーならロングドライブも苦じゃない。そんな体験をさせるテストドライブであった。

写真:豊田亮(トヨダ リョウ)
撮影協力:JWマリオット・ホテル奈良/KOMAカントリークラブ

九島辰也

九島 辰也 (くしまたつや)

モータージャーナリスト兼コラムニスト/ 日本カーオブザイヤー選考委員。「Car EX(世界文化社)」「アメリカンSUV/ヨーロピアンSUV&WAGON(エイ出版社)」編集長「LEON(主婦と生活社)」副編集長を経て、現在はモータージャーナリスト活動を中心に様々なジャンルで活躍。2015年からアリタリア航空機内誌日本語版編集長、2016年から「MADURO(RR)」総編集長もつとめる。

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九島辰也

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