庭園に包まれた部屋で食す旬の味
ここはまるで映画の世界で、タイムスリップしたような感覚。彼女も最初は驚いて、開いた口が塞がらない様子だ。開放感のある雰囲気に彼女の気持ちもほだされたのか、エスコートしようと差し出した手をスルリと抜け、腕に寄り添うような感じに。
「今日のプラン、間違いなかったかも(笑)」だなんて思いながら、散歩を楽しむ。
しばし、庭園を散歩して非日常を味わいながら、部屋へ。のどの渇きを潤そうと頼んだ葡萄ジュースはノンアルコールながらワインのような風味が口中に広がり、気に入った。
ここは、肉や魚など、四季折々の旬の味と、香ばしく焼き上げるいろり炭火焼きが自慢だが、周りの景色、素材、味付け、おもてなしを含め、料理を五感で楽しめる。これぞ、至福の時間。彼女も料理に舌鼓を打ちながら、すっかり気を許してくれたみたい。
「だけど、本日のイベントはこれで終わりじゃないんだな」。