スペインのマドリードでレストラン選びに迷ったら、名物料理のあるバルを何軒か食べ歩きするのはいかがでしょうか？

ミシュランガイドに掲載されているようなファインダイニングにしか行かない人もいれば、女性との旅行であれば、ムーディーなレストランを予約するでしょう。食の好みは人それぞれですが、スペイン流の食の楽しみ方として、滞在中に一度はバルに行くことをお勧めします。

スペイン人の食のスタイルの一つに「バル巡り」があります。厳密には、タペオ（バルのハシゴ）と言います。観光やビジネスで行ってもなかなか知ることができない、スペインスタイルの「タペオ」を紹介します。

スペインのバルとは？

朝はバルでカフェを飲み、ランチタイムを過ごし、ディナーの前に小腹を満たすために立ち寄るなど、スペイン人の生活に欠かせないのが「バル」です。朝から深夜までオープンしているバルもあれば、夜のみ営業のバルもあります。

今回紹介するのは、名物料理とお酒を味わえるバルです。スペインのバルでは、カウンターで立ち飲み、立ち食いして、そのバルならではの名物料理を味わい、食べ終わると別のバルへ移動します。何軒かのバルをハシゴするのがスペイン風です。

生ハム博物館という名のバル

マドリードの街中に何店舗も店を構える「Museo del Jamón (生ハム博物館)」と言う店名の生ハム店があります。

店内には所狭しと天井から生ハムの塊がぶら下がっています。生ハムを販売しているだけでなく、バルも併設しているので生ハムをバルで味わうことができます。

店内にはテレビがあるので、サッカーの試合がある時は、店内でお酒と生ハムをいただきながら観戦もできます。

生ハムと言っても、種類豊富

ハモン・セラーノ、ハモン・イベリコ、その他、日本では聞いたことがない種類の生ハムもあり、値段はピンキリです。せっかくスペインまできたからには、最高級の生ハムにトライしましょう。

まず、生ハムには大きく分けて２種類が存在します。白豚を使った「ハモン・セラーノ」と、黒豚を使った「ハモン・イベリコ」です。一般的な生ハムは、ハモン・セラーノで、ハモン・イベリコは高級品。

ハモン・イベリコの中でもランクがあり、このランクは黒豚の質で決まります。ドングリや自然の産物だけを食べて、放牧されたイベリコ豚（黒豚）を使用したものを、「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」と呼び、最高級品です。

スペインバルでは、ぜひべジョータを注文してみてはいかがでしょうか。