新事業も軌道に乗り、新たなビジネスチャンスを模索する多忙な日々。合間をぬって、マインドのリセット&リフレッシュをしたい。適度な冒険とサステナブルかつラグジュアリーが両立する癒しのリゾート、そんなデスティネーションはないだろうか?
たとえば、秘境ブータン。そこには、世界中のホテルラバー憧れのリゾート「シックスセンシズ ブータン」がある。2024年には、京都に初進出することで注目されているシックスセンシズのリゾートだ。専属のガイドが知られざるヒマラヤの大自然を案内してくれるトレッキングや、その土地に根差した心も体も整うウエルネスメニューなど惹かれるプログラムが目白押し。
ブータンは、経済成長に重きをおかず、「国民の幸福」を目指し、SDGsにも早くから取り組んでいるという。「シックスセンシズ」は1995年に誕生して以来、自然環境、地域社会との共生を理念に掲げ、リゾートホテルを開発してきた。高いクオリティのツーリズムを目指すブータンの価値観である「サステナブルな旅」とも共通する理念を掲げる。SDGの考え方は、これからのビジネスにも必須事項になる。これまでとは180度違う角度から次のビジネスチャンスを発掘できるかもしれない。
ブータン西部と中央部の渓谷、パロ、ティンプー、プナカ、ガンテ、ブムタンに点在する5つのロッジを擁する「シックスセンシズ ブータン」。ヒマラヤの山々が連なる自然景観の輪郭に溶け込むデザインとコンセプト、ローカルの文化やデザインを重視した価値観を共有する、これからのモデルケースともなるリゾートだ。
今回は、ティンプー、プナカ、パロ、それぞれ趣の異なる3つのリゾートを巡ることにしよう。
民族衣装を纏ったガイドさんに迎えられて異空間にワープ
バンコクを経由してブータン唯一の国際空港パロに到着した。トランジットの時間が短ければ、東京からはおよそ14時間でブータン様式の装飾が施された美しい空港ターミナルに到着する。入国審査を終えて外に出ると、ブータンらしい彩り豊かな門の向こうに、この国の正装である民族衣装を纏ったガイドさんたちがゲストを待っていてくれた。この門をくぐって異空間にワープしよう。
ティンプーの町を見下ろし、ヒマラヤの山々を眼前に眺める「シックスセンシズ ティンプー」。到着するとすぐに民族衣装姿のマネージャーとスタッフが迎えてくれた。扉を開けると視線の先には大きな窓の外のインフィニティプールが、そのはるか先にはヒマラヤの山々が連なる壮大な眺めが広がっている。
自家農園で栽培された何種類ものハーブをミックスしたウェルカムドリンクが運ばれてきた。心身を癒してくれる。ラウンジに足を踏み入れると、知人宅を訪ねたかのような温かい空気に包まれるリビングルームが広がっていた。ここでは、ロビーもチェックインカウンターも邪道だ。窓に向かうソファに身をしずめて、ヒマラヤの連なりが迫る壮大な景観を目の前に、しばし時間に追われる日常を忘れる。
広大な敷地には、76㎡のスイートが全20室、1ベッドルームから3ベッドルームまでのヴィラ5室が点在し、カートで緩やかな山道を登り部屋まで連れていってくれる。
ブータン様式の窓枠や装飾が美しい部屋に入ると、目の前に広がるのは、山々の風景が部屋の一部となるようにデザインされた全面ガラスの窓。
部屋のアイスボックスに用意されたブータンの赤米で作られたクラフトビールを飲みながら、テラスでヒマラヤの風を受ける。