ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。今月は「クレジットカードで納付できる税金 」をテーマにお送りしよう。ーーー
エンリッチ読者の皆さん、ポイ探の菊地崇仁です。
2月は「Apple Pay」がテーマでした。様々なメディアでも、その利便性はアピールされているので、実際に利用している方も多いのではないでしょうか。とりわけ、WALLETアプリに登録できないクレジットカードと紐づけられたり、指紋認証なしで使えるSuicaアプリは交通だけではなく、コンビニをはじめとするショッピングでも役立ちそうです。対応シーンが幅広いので、とても実用的だと思います。
いずれにしろ、「Apple Pay」を含めたモバイル決済は「Android Pay」や「楽天ペイ」「LINE Pay」など、ますますユーザーが拡大しそうな注目のジャンルです。クレジットカードとも深く関わりますから、今後も気になるトピックがれば、取り上げていきましょう。
国税の納付がクレジットカードで
可能に…その内容とは?
今月は「クレジットカードで納付できる税金」について紹介します。2月から3月にかけては確定申告の時期など、皆さんにとっても慌ただしいシーズン。書類の準備に四苦八苦しているかもしれません。あるいは、納税と聞くと、国民の義務と頭では理解しつつも、どこかモヤモヤとする人もいるのでは(苦笑)。
そこで朗報なのが、2017年1月より始まった、国税のクレジットカード払いのサービスです。名称はシンプルに「国税クレジットカードお支払いサイト」で、国税庁長官が指定した納付受託者であるトヨタファイナンスが運営を行っています。
利用できる税目は次の通りです。どちらかといえば個人というより、中小事業者に関連する項目が目立ちます。
・申告所得税及復興特別所得税・消費税及地方消費税
・法人税・法人税(連結納税)
・地方法人・税地方法人税(連結納税)・相続税
・贈与税・源泉所得税及復興特別所得税(告知分)・源泉所得税(告知分)
・申告所得税・復興特別法人税・復興特別法人税(連結納税)
・消費税・酒税・たばこ税・たばこ税及たばこ特別税
・石油税・石油石炭税・電源開発促進税
・揮発油税及地方道路税・揮発油税及地方揮発油税
・石油ガス税・航空機燃料税・登録免許税(告知分)
・自動車重量税(告知分)・印紙税
手続きはすべてウェブ上で行います。流れは以下の通り。
① 利用規約の確認
② 納付情報の入力
③ クレジットカード情報の入力
④ 手続内容の確認
⑤ 納付手続きの完了
取り立てて難しいことはありませんが、利用に際して注意点があるとしたら、納付税額に対して決済手数料がかかるということです。1円~1万円までが最低の税込み82円で、1万円刻みで手数料は上がり、4万1円~5万円で税込み410円、以降は1万円を超えるごとに決済手数料82円が加算されます。すでにおわかりですが、1円でも1万円でも82円なので、納税額が少ないと利用する意味がありません。