ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。今月は、カード会社の会員向けイベントを紹介しているが、続いては、鹿島神宮カードが会員向けに特別参加枠を設けた、将棋の棋戦のなかでも注目度の高い「竜王戦」の観覧イベントの様子をお伝えする。(1/3から読む)ーーー
鹿島神宮で初めて開催された
「竜王戦」にホルダーを招待
藤井聡太七段が日本中から注目されるなど、将棋の人気が高まっているようです。様々な棋戦が全国各地で行われていて、なかでも「竜王戦」といえば、有名な対局のひとつですが、カード会社の特別募集枠で参加する機会に恵まれました。
竜王戦とは、読売新聞社が主催する将棋の棋戦で、すべての棋士と女流棋士4名・奨励会員1名・アマチュア5名で行われるというもの。1組から6組にわかれてトーナメント戦を行い、各組上位11名で挑戦者決定トーナメントを実施して竜王に挑む挑戦者を決め、例年は10月から12月にかけて場所を変えながら七番勝負を行います。そこで4勝すると竜王となり、優勝賞金は4320万円で将棋界最高、七番勝負の敗者にも1620万円の賞金が渡されます。竜王位は名人位とともにプロ将棋界の頂点とされていますから、棋士はもちろん将棋ファンにとっても大注目のイベントと言えるでしょう。
今年は「永世七冠」達成の羽生善治竜王に、激戦を勝ち抜いた広瀬章人八段が挑み、10月11日~12日に東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で行われた第1局、10月23日~24日に福岡県福津市の宮地嶽神社で行われた第2局では羽生竜王が勝利しました。そして、第3局には鹿島神宮が初開催地として選ばれ11月に対局が行われたのですが、なんと、鹿島神宮カードが、会員を抽選で招待するというイベントを実施したのです。そこで私も参加してきました。
今回のイベントでは、10月31日に開催した、羽生竜王と広瀬八段の他、抽選で選ばれた将棋ファンも参加する前夜祭パーティーへカード会員合計120名を募集したほか、竜王戦の大盤解説会(カード会員枠100名)、初手見学、封じ手見学(ともにカード会員枠25名)にも募集をかけていて、私は前夜祭と大盤解説会を選びました。前者はフードやドリンク、お土産も付くので参加費は1万円、後者の参加費は1000円でした。なお、初手見学・封じ手見学ともに2000円と、どのイベントも参加費は徴収したようです。
前夜祭は午後6時に開宴でしたので、都内から車を走らせ、会場となる鹿島神宮大鳥居前の新仲家に向かいました。到着すると、会場には一般の参加者も含め、とてつもない人だかりです。それもそのはず、羽生竜王など有名な棋士の姿を生で見られる機会はそうそうなく、しかも、会話をしたりサインをもらうこともでき、みなさんの前には長蛇の列が。せっかくのフードやドリンクは手つかずになってしまいました(笑)。