ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。そろそろ2019年も終わりを迎えるということで、今回は、この1年間を振り返ってみた。ーーー
エンリッチ読者の皆さん、ポイ探の菊地崇仁です。前回は、10月から始まったJR東日本による乗車ポイントの概要をお伝えしました。運賃に応じてJRE POINTがたまるという内容で、乗車すればするほどお得になるというわけです。カードよりもモバイルのほうがポイント還元率は高く、定期券の購入でポイントが付くのはモバイルSuicaのみと、スマホ優遇の取り組みだということもわかりました。さらに来年以降は、新幹線や「えきねっと」の利用、たまったポイントで新幹線の座席をアップグレードできたり、在来線特急に利用できるチケットに交換できるサービスも開始予定なので、一日も早い実現を期待したいものです。「レクサス東京 エムアイカード プラチナ」による「レッドブル・エアレース 千葉 2019」の観戦チケットプレゼント、「ラグジュアリーカード」が12月30日まで実施している「ハイアット プレイス 東京ベイ」のアップグレードサービス、「ダイナースクラブ」が特別協賛する「レストランウィーク」といった、プレミアム系クレジットカードならではのイベントや特典にも触れました。こういったサービスを使ってこそカードの付加価値を体験できるので、今後も定期的にレポートしたいと思います。
ポイントやマイルで寄付
社会貢献的な使い方が増加
今回は2019年のクレジットカード・ポイントを取り巻く環境を振り返りますが、その前に触れたいのが、ポイントやマイルを使った災害の復興支援についてです。
近年は、台風や豪雨、地震などの自然災害が目立つようになりました。2018年7月に発生した西日本豪雨では広島県、岡山県、愛媛県などが甚大な被害を受け、水害による死者は100人を超えました。9月に日本へ上陸した台風21号は大阪府を直撃し、関西国際空港では滑走路が浸水し、連絡橋にタンカーが衝突しています。
2019年は1月に熊本県、2月に北海道胆振地方、その後も宮崎県、千葉県で地震が発生し、8月から10月にかけては台風が猛威を振るうことに。10月の台風19号は関東地方や甲信地方、東北地方などで記録的な大雨となり、大きな被害をもたらしました。いまも余波は続いていて、少しでも早い復興を願うばかりです。
こういった時、義援金は復興に大きな助けになり、街中であればコンビニやスーパーには募金箱が設置され、各種メディア、日本赤十字、銀行など、さまざまな場面で寄付の受付が始まるのはご存じの通りです。いまは、ふるさと納税を通じても可能になりました。特定の自然災害を通じて義援金を募る動きは、2011年の東日本大震災以降、活発になったように思います。とても素晴らしいことです。