ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。今回は、菊地氏のハワイ旅行の様子をお伝えする。カード特典を利用することで旅の利便性が格段にアップすることがわかった。ーーー
エンリッチ読者の皆さん、ポイ探の菊地崇仁です。前回は新年特別編として、キャッシュレス決済業界を取り巻く環境に触れました。具体的なことはいまだ不透明ですが、ヤフーなどを傘下に持つZホールディングスとLINEの経営統合は衝撃的なニュースでしたし、KDDIとローソンの業務資本提携も気になるトピックです。これにより、PayPayとLINEのサービスはどのようになるのか、コード決済のユーザーにとって無関係でありません。au WALLETポイントはPontaに統合されることが明らかになりました。いずれにしても、利便性の高い仕組みになることが望まれます。
キャッシュレス決済に業界再編の波
メルペイがオリガミを完全子会社化
本題に入る前に、コード決済に関して注視したいニュースがあったので紹介しましょう。それは、業界再編についてです。スマホ決済の競争が激化するなか、メルカリは1月23日、子会社のメルペイがOrigami(オリガミ)を完全子会社にすることを発表。メルペイがオリガミの全株式を取得することが決まりました。
そもそも、オリガミは2012年創業の企業で、2015年にコード決済サービスの黎明期に事業へ参入。マルイやローソンなどを中心に加盟店を広げ、ポイント還元はなかったものの高い割引率で注目を集めました。以降もユーザーを獲得していくのですが、大手IT企業や通信キャリアなどの参入により顧客を奪われることに。メルカリによると2018年12月期の売上高は2億円で、25億円の営業赤字を計上したそうです。
一方、メルペイが始まったのは2019年3月のこと。メルカリの売上金がメルペイを通じて使えるのが特徴で、コード決済だけではなくタッチ決済のiDにも対応するハイブリッドのキャッシュレス決済というのも話題になりました。大手コンビニ、ドラッグストア、家電量販店、飲食など幅広い加盟店があり、メルカリユーザーにとっては便利なサービスです。とはいえ登録者数は500万人で、PayPay(2300万人)、LINEペイ(3690万人)に比べると規模は小さく、今回のM&Aを起爆剤にしたい狙いが見え隠れします。