ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。10月最後は、ユニークな特化系カードの最新動向や、秋以降におけるカード各社のサービス変更に触れよう。(1/3から読む)ーーー
特産品を返礼品にすることで
地域の活性化にも貢献
特化系のクレジットカードはいろいろありますが、なかでも個性を発揮しているのが、エムアイカードと鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)が提携した「鹿島神宮カード」です。同カードは神社が発行するだけあり、お祓い済みのカードが自宅に届けられ、入会翌年度以降は毎年会員ノ証も進呈されるというもの。現地に赴いたら神職による境内の案内、鹿島神宮宝物館の拝観料が無料になる特典もあります。
なお、継続の特典としては、これまでに「鹿島神宮カード会員ノ証」という木札が送られてきました。さらにこのカードでは5000ポイントをためると、自動的にポイントが寄付される仕組みで、以前は境内にある木で作られた「銘々皿」がもらえましたが、現在はそれが変わり「御神饌と海苔」のセットになっていました。神饌とはお祭りなどで神様に献上する食事のことで、今回は「鹿島産 特別栽培コシヒカリ 150g」と、県内の海藻店が販売している「焼海苔 半切り5枚」のセットです。銘々皿もなかなか立派で気に入っていますが、御神饌がいただけるというのも、めったにない機会です。鹿島神宮カードらしい特典ですし、地域の特産品を扱うことで地域振興に貢献していることもわかりました。こういった、個性のある返礼品が受け取れるのも、特化型カードの良い点だと思います。