ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。今月は菊地氏が体験した、Go Toトラベルを使った旅行の模様をお伝えする。ーーー
エンリッチ読者の皆さん、ポイ探の菊地崇仁です。前回は、Go Toキャンペーンの概要に触れました。11月19日には東京でもGo Toイート食事券が販売開始になるなど、多くの都道府県でキャンペーンが始まっています。一方、国内の新型コロナウイルス感染者は先月半ば以降に急増していて、政府は事業を一時停止するかどうかは、感染状況のステージなどを踏まえ、都道府県で判断するよう求めることに。国や各自治体は4人以下での利用を要請するといった動きも出てきました。全国各地の商店街ではGo To商店街を利用した催しが実施され、Go Toイベントも始まっていますが、新型コロナウイルスだけではなく、冬はインフルエンザの感染も危惧されるシーズンです。うがいや手洗い、ソーシャルディスタンスなど、感染症対策を徹底のうえ、お過ごしください。
Go Toトラベルはハイクラスの
宿泊施設になるほどインパクト大
11月初旬、プライベートで鹿児島旅行に行ってきました。航空券は家族分をマイルで予約し、宿泊は一休.comからGo Toトラベルを使って、鹿児島県霧島市にある旅館の「忘れの里 雅叙苑」を予約することに。
こちらの宿は、一休.comのなかで上質な体験ができる「一休plus+」に分類されていて、世界中から厳選された一流のホテルとレストランオーナーたちのサークルであり、国内では約10店舗が加盟する「ルレ・エ・シャトー」のひとつです。メゾネットタイプの和室の「椿」を3泊分押さえました。
宿泊料金は、家族全員分3泊で、63万1200円です。ただし、Go Toトラベルの特典で35%分に相当する21万円がオフになり、一休.comの5%のポイントを即時利用したので、最終的には39万円弱で済みました。1泊換算だと7万円がオフになり、この割引はインパクトがあります。いまさらながら、Go Toトラベルの利用は、ハイクラスのホテルや旅館のほうが、メリットを享受できるとわかりました。
お得だったのは、宿泊料金だけではありません。Go Toトラベルでは旅行代金の15%分の地域共通クーポンもつき、今回は家族全員で9万円分。これも、なかなかの金額です。一休.comの場合は、スマホなどで使う電子クーポンが、スマホアプリのマイページから発行されました。なお、地域共通クーポンは旅行先の都道府県と隣県でも使えるので、今回は鹿児島県、熊本県、宮崎県、さらに沖縄県も対象に入っていました。
利用できるシーンは意外に多く、私は使いませんでしたが、レンタカーの支払いに充てられるのは驚きでした。桜島の遊覧船や、霧島市にある霧島神話の里公園では遊具施設の料金や売店、薩摩藩の島津家別邸の仙巌園では入園料や売店、レストラン、宮崎県にある高千穂牧場の売店でも使うことができました。
クーポンには1000円、2000円、5000円のチケットがあり、お釣りが出ないので、これらを上手に組み合わせて使います。金額を選び「QRコードをスキャンする」をタップして「利用済みにする」を選び、その画面を店舗スタッフに見せると、支払いは完了です。
なお、端数が出た場合は現金、キャッシュレス対応の店舗なら、タッチやコード決済で支払うこともできます。ポイントカードとの併用もでき、マツモトキヨシで試したところ、マツキヨ独自のポイントである「マツモトキヨシ現金ポイントカード」とdポイントカードのそれぞれに、ポイントが付与されていました。
クーポンを使ってわかったのは、電子よりも紙のほうが対応店舗は多かったことです。対象店舗では利用可能なクーポンにチェックが付いてありますが、「紙のクーポン」のみのお店が目立ちました。電子だと、どこで使ったかわかりにくく、使い勝手の面では気になるところもありました。とはいえ、満足のいく内容だったことは事実です。
ーーー次回は、コロナ禍におけるエラアインの取り組みについて解説する。
*2020年12月7日掲載