ブラック・プレミアムクラスを中心に、ポイ探の菊地崇仁氏が、クレジットカードの隠された使い方や機能を探っていく本企画。これまでの記事で、単に決済だけに使うのではなく、思わぬサービスや資産価値を高めるテクニックに気づいたのではないだろうか。さらに今回は「ホテル」にフォーカスを絞り、便利に使えるカードを紹介。メイン、もしくはサブカードとして力を発揮するはずだ。
クレジットカードのカードポイント、譲渡はできる?
エンリッチ読者の皆さま、ポイ探の菊地崇仁です。これまでの連載では、クレジットカードの最高峰に位置する“ブラック・プレミアムカード”で受けられる基本的なサービス、意外な使い方に触れてきました。そして今回は皆さまはビジネスやプライベートで出かけることも多いでしょうし、ホテルで得するためのカードを紹介したいと思います。様々な特典が得られるので、持っておいて損ではありません。メインとして使えるプレミアムカードもありますが、そうでないものについては、サブカードとして持つことをお勧めします。
さて、今回は本題に入る前に、クレジットカードにまつわる、ある都市伝説を紹介します。それは「カードポイントは家族に譲渡・相続できるのか?」というもの。確かに貯まりに貯まったポイント、使うアテがなかったり、不慮の事故があったり…という理由で、ご家族などに渡したいと考える人は多いようです。私のもとに、こういった質問が寄せられました。
そこで早速調べたのですが、「基本的にはできないが、担当者レベルで対応するケースがあるかもしれない」というのが答えでした。なんとも曖昧な結論で恐縮ですが、これが実情のようです。
というのも、規約を読めば分かるのですが、基本的にカードポイントはカード会社のもの。例えば、カードが盗難に遭いポイントが不正に利用された場合、警察署に届け出るのはホルダーではなく、カード会社になります。要は、何らかの形で使ってしまわない限り、ポイントは貸与されているという形になるのです。よって、自由に譲渡・相続は認められません。そもそも現金と同等の価値を持つのですから、相続するとなれば相続税との兼ね合いも考慮しなければいけません。
ブラック・プレミアムカードの宿泊優待を利用!
さて、本題に戻りましょう。
お得にホテルに宿泊するテクニックですが、まず、ブラック・プレミアムカードホルダーは、コンシェルジュ経由で予約をすること。というのも、彼らは部屋のアップグレードなど特典を提供してくれるホテルを知っているからです。なかには、自身で予約したり、ネットの宿泊予約サイトを利用する方もいるでしょうが、それではこういったサービスを受けることはできません。まれにそういったこともありますが、それはあくまでホテル側の事情。シングルは予約で一杯だからダブル・ツインにした、無作為的にアップグレードしたなど、ブラック・プレミアムカードホルダーだからという理由ではありません。それに、コンシェルジュは数多く利用すればするほど、ホルダーの好みを理解し、最適なホテルを探してくれるようになります。
また、少しでも宿泊費を抑えたいなら、定期的に送られてくる宿泊優待、あるいはホルダー限定のウェブサイトで紹介されている優待を利用するのも手です。「JCBザ・クラス」なら、年に1~2回冊子が届き、ラインナップも比較的ハイグレードが多いのが特徴です。どうせ宿泊するなら、少しでも快適な方がいいというもの。まずは、こういったサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
宿泊に対しても、手厚いサービスを受けられるのが、ブラック・プレミアムカード。次回以降は、メインやサブで使える具体的なカードを紹介していこう。
[catlist tags=”ホテル系カード” orderby=date order=asc]