仕事にストレスを感じたら、
これまでのことを振り返ってみる
ところが、そうではない…ビジネス自体にストレスを感じるのであれば、「好きなことができてない」「どこかアプローチを間違えている」など、何らか根本的な問題を抱えている可能性があります。もちろん、日々のトラブルなど、些細なストレスは別の話であり、どちらかというと感情的なむしゃくしゃは、趣味やプライベートで解消すれば構いませんが、そうではなく、自分が人生をかけて取り組んでいることに対して、モヤモヤする、スッキリしないのであれば、一度足を止めて、これまでの足取りを振り返り、「何がおかしいのか」「どうすれば納得するのか」と自問自答してみることです。答えが導き出されれば、あとはそれを実行し、軌道修正すれば、おのずとストレスはマシになったり、あるいはストレス自体が心地よく感じるようになり、モチベーションは高まっていきます。
ビジネスで張り詰めたテンションをプライベートにも引きずってしまい困るという人もいるようです。オンとオフの切り替えがうまくいかないわけですが、私の場合は、両者の中間の状態を維持するよう心がけています。オフの時でも、意識のなかでは自分の仕事であるメンタルトレーニングの部分をオンにしているのですが、仕事中のような緊張感や集中力は出さないのです。ただし、漠然とそれがあるので、身の回りで起きることをすべてヒントにしていけます。
もちろん、オンとオフを切り分けることも、大事な時にパフォーマンスを最大限に発揮する、些細なストレスをためないという点では大事です。うまくリラックスできないという人もいますが、そんな時には、逆に緊張しまくるのがポイント。人は緊張状態を持続できませんから、いずれは糸が切れて、いやでもリラックスできますよ(笑)。
一流だけが知っている自分の限界を超える方法
KADOKAWA/中経出版 1,404円
名だたるトップアスリートが指名するメンタルトレーナーである著者が、彼らと真剣に向き合う中で見出した「人間は本来負けたがっている」というオリジナルのスポーツ心理学をベースに、「勝ち」への執着を捨て、限界突破のための「負け」を知る究極の方法を説く。
高畑好秀 公式サイト: www.takahata-mental.com