ここまで２回にわたって(1回目から読む)、ニュージーランド最大の都市オークランドについて紹介してきましたが、今回はオークランドからフェリーで30分くらいの所にあるワイヘキ島です。

オークランドを視察するにあたって、多くの人からぜひワイヘキ島を訪れたほうが良いと薦められましたが、実際に足を運んでみてその理由がよく分かりました。ワイヘキ島はニュージーランドでも屈指のワインの生産地として知られていて、今回の視察でも２軒のワイナリーを訪れましたが、どちらのワイナリーでも素晴らしいワインをテイスティングできました。ただ、ワイヘキ島の魅力はワインだけでありません。

島のワインと、豊富な海産物のマリアージュが楽しめる食が充実していることはもちろん、余裕をもって作られているオークランドの住宅と比較しても桁違いの広さをもつ、まさに豪邸と呼ぶにふさわしい家が立ち並んでいる景観や大きなヨットがのんびりと海に浮かぶ景観は見事というしかありません。欧米のリゾート地にある超高級住宅街と違って、手つかずの自然のままの土地の中に豪邸がぽつぽつと点在しているため、威圧感は全くなくゆったりとした時間が流れています。

今回の視察では、現在売りに出されている物件の中で最大の広さとなる30ヘクタールの敷地面積を誇る物件を視察しました。岬をほぼ独占しているとてつもない規模の物件で、敷地に入ってからも丘を迂回した道路を通って本宅まで行かなければならないので、車で５分ほどかかります。

邸宅自体も大きいのですが、日本人から見ると敷地の一部しか使っていないので、もったいなく感じますが、プールやテニスコート、ハーバーに加えて、牛が何棟も居る牧場まで併設されていて、ワイヘキ島のゆったりとした時間の流れにふさわしい物件と感じました。邸宅も木がふんだんに使われていて、さりげなく貴重な美術品が置かれていて洗練された雰囲気でした。

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邸宅の前の湾にはたくさんのヨットが浮かんでいて、視察した日は平日でしたが多くのヨットで食事をしたり、釣りをしたりと家族でのんびりしている様子が見られました。オークランドでも、シンガポールや東京と比較してゆるやかな時間が流れていると感じましたが、ワイヘキ島ではさらに世の中から隔絶された時の流れを感じられます。