あるいは、意外なクレジットカードが空港ラウンジで付加価値を発揮することもあるようです。例えば、前回に取り上げた「エポスゴールドカード」は、国内主要空港に加えて、仙台や小松、神戸、広島、松山、北九州、長崎、熊本、大分、鹿児島、那覇、さらにはホノルル、仁川、ホノルルラウンジといった海外の空港ラウンジを無料で利用できる優れモノのカード。じつは、エアライン系にも強いのです。ゴールドクラスのカードのなかでも、群を抜いて利便性は高いといえるでしょう。
ピンポイントで使えるのは「イオンゴールドカード」です。ホルダーは、羽田空港のラウンジサービスを無料で利用ができます。第一旅客ターミナルは中央、北、南、第二旅客ターミナルは中央、北、北ピアが対象で、カードと当日の搭乗券(または航空券)を提示すれば、なかに入れるという仕組みです(同伴者は原則有料)。
トヨタ系のカード会社、トヨタファイナンスが発行する「TOYOTA TS CUBIC CARD」も空港ラウンジで便利なカードとして知られています。国内主要空港とホノルル、仁川空港など国内外30空港のラウンジが無料利用の対象で、中部国際空港の「QUALIA LOUNGE(クオリアラウンジ)」、羽田空港国際線ターミナルの「TIAT LOUNGE(タイアットラウンジ)/TIAT LOUNGE ANNEX」もラインナップに名を連ねます。中部国際空港は出国審査後(国際線のみ)および手荷物検査前(国際線・国内線共通)のふたつのラウンジ、羽田空港国際線ターミナルでは出国審査後に2カ所のラウンジがありますから、使い勝手としても申し分ありません。なお、同様のサービスは、同じくトヨタ系で、レクサスオーナー限定で発行される「レクサスカード」のホルダーにも適用されます。中部国際空港でこれだけ優遇されるのは、トヨタのおひざ元というもの関係するのでしょう。なお、この2枚のカードは、自動車を預け、専用スタッフが専用駐車場へ駐車する「セントレア バレーパーキング」もサービスとして付帯しています。また、先ほど紹介した「TIAT LOUNGE/TIAT LOUNGE ANNEX」は、「ポルシェカード」や「三越伊勢丹グループMICARD」のホルダーも利用することが可能です。
ーーーこのように、航空会社が運営するラウンジだけではなく、カード会社によるラウンジも空港にはたくさんあり、むしろホルダーが少ない、目立たないといった理由で空いているケースもあるという。上手に使い、リラックスに役立てよう。